本日、Enterprise Architectの新バージョン9.2をリリースしました。
ステートマシン図のシミュレーション機能の強化など、さまざまな機能強化とバグ修正を行っています。
ダウンロードは以下のページよりお願いします。
https://www.sparxsystems.jp/registered/reg_ea_down.htm
○主な改善・修正項目
○モデルのシミュレーション
ステートマシン図で、トリガを利用したシミュレーションが可能になりました。(コーポレート版が必要)
○ダイアグラムの差分の可視化
ベースライン機能で保存された過去のモデルの内容と、ダイアグラム内での変化の差分をダイアグラム内で表示する機能を追加しました。(コーポレート版のみ)
○GDBのデバッグへの対応
・GDBを利用したデバッグおよびシーケンス図の自動生成に対応しました。これにより、gcc,g++でコンパイルしたアプリケーションのデバッグ・シーケンス図の自動生成が可能になりました。
○その他の機能改善・バグ修正
・要求要素の種類を変更した場合に、ステレオタイプとして情報が残る問題を修正しました。
・要素を選択してノートサブウィンドウに入力した場合に、改行が含まれない場合に入力内容が反映されない問題を修正しました。
・操作のプロパティダイアログで、操作の保存前に他のグループを開こうとした場合にメッセージを表示するように改善しました。
・操作のプロパティダイアログで、未編集の状態で「保存」ボタンが有効になる問題を修正しました。
・ポートのインスタンス間のコネクタの向きを変更できるように改善しました。
・ダイアグラム.要素のセクションとパッケージ.要素のセクションが存在する場合で、プロジェクトブラウザ順ではない場合に、出力内容が重複する問題を修正しました。
・プロジェクトブラウザのメニューでEA_GetMenuStateが呼ばれない問題を修正しました。
・Rhapsodyのプロジェクトの読み込みに対応しました。
(UMLおよびSysMLのモデルの読み込みに対応します。)
・XMIの読み込み時に、シーケンス図のメッセージの「条件」の内容が一部欠落する場合がある問題を修正しました。
○リリースメモ
Enterprise Architect Version 9.2 リリースメモ (ビルド920)
☆新バージョンの主な新機能☆
○モデルのシミュレーション★
ステートマシン図で、トリガを利用したシミュレーションが可能になりました。(コーポレート版が必要)
・ステートマシン図に対してトリガを発行し、動作を制御できます。
・複数のトリガを「セット」としてまとめて、保存・利用できます。セットを利用することで、複数のトリガを指定した順序で発行できます。
・状態要素の領域やフォーク要素で分割することで、複数のステートマシン図を同時に動作させることができます。
アクティビティ図のシミュレーションでは、SendSignalAction, BroadcastSignalAction, AcceptEventActionのアクションを利用することで、シグナルを利用したシミュレーションが可能になりました。
シミュレーション時に利用できる、要素へのブレークポイントの設定を「ブレークポイントとトリガ」サブウィンドウに移動しました。
BPMN2.0モデルのシミュレーションが可能になりました。(Enterprise Architect Suite ビジネスモデリング版あるいはアルティメット版が必要)
シミュレーション実行中の、子ダイアグラム内の要素の表示を改善しました。
○ダイアグラムの差分の可視化★
ベースライン機能で保存された過去のモデルの内容と、ダイアグラム内での変化の差分をダイアグラム内で表示する機能を追加しました。(コーポレート版のみ)
・必要に応じて、要素を選択して以前のベースライン情報に戻すことができます。
・変化の内容をダイアグラム内で確認することができます。
・要素の追加・削除・位置の移動・大きさの変更が対象です。
○GDBのデバッグへの対応★
・GDBを利用したデバッグおよびシーケンス図の自動生成に対応しました。これにより、gcc,g++でコンパイルしたアプリケーションのデバッグ・シーケンス図の自動生成が可能になりました。
・ローカルマシンおよびリモートマシンでGDBが実行されている場合に対応します。Linuxなど、他の環境でGDBが動作する場合に対応します。
○UML 2.4.1
・UML 2.4.1に対応しました。
・以下のプロパティを追加しました。
. Package.URI - プロパティダイアログの「追加属性」グループで設定できます。
. Propety.isID - 属性のプロパティダイアログの詳細グループや、ポート・パートの追加属性グループで設定できます。
・アクティビティパラメータ要素のプロパティダイアログで、「ストリーム」「例外」の属性が設定可能になりました。
・プリミティブ型Realが利用できるようになりました。
・XMIの入出力で、以下の形式に対応しました。
. UML 2.4.1 (XMI 2.4.1)
. UML 2.4 (XMI 2.4)
・Enterprise Architect独自データなしの出力の場合の形式をUML 2.4.1 (XMI 2.4.1)に変更しました。
・XMIの読み込みで、XMI 2.4のファイルの読み込みに対応しました。
○ODM
・OMGが定義するOntology Definition Metamodelを扱うことのできるMDGテクノロジーを追加しました。Resource Description Framework (RDF) および Web Ontology Language (OWL)に対応します。
・OWL/RDFファイルの入出力が可能です。(コーポレート版のみ)
☆その他の機能改善・バグ修正☆
○画面・操作
・要求要素の種類を変更した場合に、ステレオタイプとして情報が残る問題を修正しました。★
・要素を選択してノートサブウィンドウに入力した場合に、改行が含まれない場合に入力内容が反映されない問題を修正しました。★
・操作のプロパティダイアログで、操作の保存前に他のグループを開こうとした場合にメッセージを表示するように改善しました。★
・操作のプロパティダイアログで、未編集の状態で「保存」ボタンが有効になる問題を修正しました。★
・ポートのインスタンス間のコネクタの向きを変更できるように改善しました。★
・要素ブラウザの機能を拡張し、「接続」の内容から操作できる機能を追加しました。
・要素のプロパティサブウィンドウで、要求要素のステレオタイプの選択肢が正しく表示されない問題を修正しました。
・読み込み専用パッケージでいくつかの機能が利用可能になっている問題を修正しました。(ベースラインの復元・CSVの読み込み・付属ドキュメントエディタ・ガントチャート)
・「全てのダイアグラムで未使用の要素」の検索ルールで、トリガ要素を検索結果に含めないように改善しました。
・拡張形式のシナリオエディタで、戻り先の値のみを変更した場合に保存されない問題を修正しました。
・スクリプトサブウィンドウのコンテキストメニューの内容を修正しました。
・アクセス権(セキュリティ)のグループの管理で、グループ名の変更ができるようになりました。
・シグナル送信アクションのプロパティダイアログで、シグナルの引数を複数指定できるようになりました。
・検索ルールの指定時に利用するドロップダウンリストで表示される内容をソートするように改善しました。
・ワークスペースレイアウトの管理画面を変更しました。
・状態の領域ダイアログでの操作方法を改善しました。(リターンキーで領域を追加できるようになりました。)
・MDG Integration for Visual Studioを利用時に、要素をダイアグラム内に追加機能が動作しない場合がある問題を修正しました。
・監査ビュー内で、検索で何も文字列を指定しなかった場合にエラーが表示される問題を修正しました。
・ポートのサイズを変更できるようにしました。追加設定メニューの中の「高さ・幅を可変にする」を選択すると変更可能になります。
・ツリースタイルの接続に矢印がある場合の描画を改善しました。
・ダイアグラムのコピーで要素を新規に作成する場合に、パッケージが含まれる場合には自動的にパッケージのみリンクとして貼り付けるように改善しました。
・動作解析の設定の設定情報が別のパッケージの設定情報として表示される問題を修正しました。
・CSVファイルの読み込み機能で、プロジェクトルートの直下に要素が追加できる(ようにみえる)問題を修正しました。
・「子ダイアグラムの中身を表示」を実行した要素が存在する場合に、接続が重なっていない地点で「飛び越え」表示になる場合がある問題を修正しました。
・大文字小文字を区別する種類のDBMSにおいて、次の操作の動作結果を改善しました。ダイアグラムのコピー・パッケージの内容の表示。・シーケンス図の出力・バージョン管理の設定
・Linux環境で、プロジェクトブラウザなどツリーコントロールを利用している部分の描画を改善しました。
・プロジェクトのショートカットファイルで、ワークセットや作業レイアウトを含めることができるようになりました。
・ステートマシン要素をプロジェクトブラウザからステートマシン図にドロップした際の動作を変更しました。
・ダイアグラムのコピーで、プロジェクトブラウザに表示されない要素の扱いを改善しました。
・要素の選択時のハンドル(黒い四角)の描画位置を変更し、選択時でも要素の内容を見やすくしました。
・DBMS利用時に、一部のダイアグラムを開く際に時間がかかる場合がある問題を修正しました。
・Enterprise Architectで利用できるショートカットキーの動作を変更しました。
○RTFドキュメント
・ダイアグラム.要素のセクションとパッケージ.要素のセクションが存在する場合で、プロジェクトブラウザ順ではない場合に、出力内容が重複する問題を修正しました。★
・非常に大きなEAPファイルに対してDocumentGeneratorオブジェクトを利用する場合の問題を修正しました。
・DocumentGeneratorオブジェクト利用時に、ページの向きを指定するメソッド(SetPageOrientation)を追加しました。
・バグの報告日に関する条件を含む絞り込みでRTFドキュメントを出力する際に発生する問題を修正しました。
・ドキュメントの出力時に、ノートの記入がない接続を対象外にできるようになりました。
○ソースコード・DDL生成
・属性のプレフィックスが空文字列に指定されている場合のプロパティ操作のコード生成結果を改善しました。
・SQLiteのDDL生成において、外部キーが重複する問題を修正しました。
○API・アドイン・描画スクリプト
・プロジェクトブラウザのメニューでEA_GetMenuStateが呼ばれない問題を修正しました。★
・接続の新規作成時に、UMLプロファイルで定義されている接続を作成できるようになりました。
・実現の接続の名前を変更した際に、ダイアグラム内の情報が更新されない問題を修正しました。
・遅延読み込み機能が有効な場合に、子要素を新規追加すると処理に時間がかかる場合がある問題を修正しました。
・Project.GetFileNameDialogが追加されました。Windowsのファイルの選択ダイアログと同じ機能を提供します。スクリプト機能での利用を想定しています。
・Project.Migrateで、UPDM 1からUPDM 2への移行に対応しました。
・描画スクリプトで、子要素についての情報を区画として表示するためのChildElementおよびSetCompartmentName・AppendCompartmentTextを追加しました。
○XML関連
・Rhapsodyのプロジェクトの読み込みに対応しました。★
(UMLおよびSysMLのモデルの読み込みに対応します。)
・XMIの読み込み時に、シーケンス図のメッセージの「条件」の内容が一部欠落する場合がある問題を修正しました。★
・XMI2.1の読み込みで、シーケンス図のメッセージの引数にカンマが含まれる場合の処理を改善しました。
・XMIファイル内にない要素や接続の明示・通知機能について、以前より存在しない要素や接続は通知の対象外としました。
・モデルの内容の再調整機能で、リンクドキュメントオブジェクトの属性の種類が変更されてしまう問題を修正しました。
・WSDLのサービスのプロパティダイアログで、一部の環境で新しいポートを作成できない問題を修正しました。
○ArcGIS
・ArcGISモデルの読み込みで、要素と属性の別名の読み込みに対応しました。
・SubtypeFieldの属性の型の入出力処理を改善しました。
・外部ファイルへの出力時に、既定値の出力処理を改善しました。
・AttributeIndexおよびSpatialIndexの2つの型を追加しました。
○SysML/MDG Technology for SysML
・SysML1.2の以下の要素について、区画の内容の描画処理を改善しました。また、常に表示されるように改善しました。
ブロック要素: parts, references, values, flow ports, standard ports
FlowSpecification要素: flowProperties
フローポートで、isConjugatedプロパティがTrueの場合の描画を改善しました。
○その他アドイン
・メッセージクイック編集アドインにヘルプボタンを追加しました。
・PFDアドイン・プロセスごとにExcelのタブを追加するオプションを追加しました。
・PFDアドインの評価ルールを修正しました。
・CSV入出力アドインで対象の項目を増やしました。
Enterprise Architect : Enterprise Architect バージョン9.2 リリースのお知らせ