画像の出力形式



画像の2つの出力形式を紹介します。

Enterprise Architectでは、Word等のドキュメント生成・クリップボード経由での
画像のコピーなど、さまざまな方法・機能で、ダイアグラムの内容を画像として
活用できます。

その際に、画像を出力する形式として、Enterprise Architectでは
「ビットマップ」「メタファイル」の2つが選択できます。
最近、この形式の選択が原因で、出力した画像が崩れる等の問い合わせが
サポートに増えているように思いますので、今回のワンポイントテクニックで
紹介したいと思います。

ビットマップ形式は、簡単に説明すると、例えば(0,0)の位置の色は黒、などのように
座標と色で画像を表現します。その表現方法や情報の圧縮方法などの違いとして
JPEG・PNGなどの形式があります。
一方で、メタファイル形式は、(0,0)から(100,0)に黒色で線を引く、というように、
どのように描画するかという定義で画像を表現します。

メタファイル形式は拡大・縮小しても比較的滑らかに表示される反面、
さまざまな理由で、「崩れる」ことが起きやすいです。例えば、(0,0)から(100,0)の
線の定義を拡大・縮小する際に計算した結果、縦横比が変わってしまう場合や
相対的な位置が変わってしまうようなことが、仕組み上起きえます。

つまり、「出力した画像が崩れる等の問い合わせ」の多くは
出力形式としてメタファイル形式を利用していることが原因です。
ビットマップ形式を利用することで、問題が解決することがほとんどです。

具体的には、Enterprise Architectのユーザーのオプションの
「全般」グループにある「コピー時のフォーマット」と、
ドキュメント生成時の「オプション」グループにある「フォーマット」の設定で
変更できます。

もし、「崩れる」問題がある場合には、これらの設定を変更することで
解決するかどうか、確かめてみてください。

なお、ビットマップ形式は、拡大時に画像が粗くなるという欠点があります。
そのため、ユーザーのオプションダイアログでは、「ダイアグラム」グループに
「イメージを拡大して保存」という設定があります。ビットマップ形式で
画像が粗くなる場合、この設定で改善できる場合があります。

ぜひ、再度設定をご確認ください!