ダイアグラムが作成できない場合の対処法
バージョン14.0から、利用できる記法を切り替えることのできるパースペクティブ機能が追加されました。これと合わせて、「ダイアグラムの追加画面を開いても中身が表示されない」というご質問をいただくことが増えました。この内容について紹介します。
パースペクティブ機能は、Enterprise Architectの画面の右上にある「パースペクティブ」と書かれたボタンを押すと呼び出すことができます。
利用する記法を絞り込むための機能です。例えば、「システムズエンジニアリング」の中にある「SysML」を選択すると、SysMLの9つの図を作成できます。
一方で、パースペクティブを指定しても、ダイアグラムの追加画面を開いても図の種類が何も表示されない場合があります。これは、以下のいずれかが原因です。
1 「MDGテクノロジーの設定」で関係する内容が無効になっている
2 別途、アドインをインストールする必要がある
3 Enterprise Architectのエディションで利用できない
1は、「アドイン・拡張」リボンの「MDGテクノロジー」パネルにある「設定」ボタンを押すと表示されるMDGテクノロジーの設定画面でチェックが入っていない記法は、パースペクティブを選択しても利用することはできません。
2は、USDMやDFD等が該当します。
3は、例えばプロフェッショナル版では上記の「SysML」のパースペクティブを選択しても、SysMLは使えません。
ダイアグラムの追加画面が空の場合には、上記の内容を確認してみてください!
パースペクティブは自分で追加することもできますので、例えばUMLとDFDの2つのみが使える、というような独自の定義を追加して利用することもできます。