要素の名前の重複を検知する
要素の名前の重複についての情報をお伝えします。
Enterprise Architectでは、同じ種類・同じ名前の要素の複数作成が可能です。
この点は、長所でもあり、短所でもあります。特に、初心者の方で
モデリングツールと作図ツールの違いを理解していない方には、短所となる
可能性が高いです。
(この違いについては「Enterprise Architect 入門セミナー」や「続・入門セミナー」
でお伝えしていますので、基礎を理解したい方はぜひ受講してください。)
こうした場合に有用なのが、「名前重複チェックアドイン」です。
https://www.sparxsystems.jp/products/EA/tech/Addins.htm#CheckName
このアドインを有効にし、自動チェックモードにすると、要素の作成時や
変更時などに同名・同種類の要素がないかを検出し、発見した場合には
出力サブウィンドウに表示されます。これにより、本来はモデルブラウザから
配置すべき場合にツールボックスから作ってしまった等の状況を知ることができます。
一方で、この自動チェックモードは、何かの操作をするたびにチェックを
実行しますので、多少動作が重くなります。特に、モデルの内容が多い場合には
気になるかもしれません。こうした場合には、アドインを無効にしたり
自動チェックモードではなく手動チェック(任意のタイミングでチェック)に
切り替えたりして対処します。
ある程度Enterprise Architectを使いこなせてくると、同じ種類・同じ名前の
要素の複数作成が可能である点は、余計な制約がなく、メリットになります。
(例えば、一時的に同名の要素を作りたいというような場合は、少なからず
でてきます。「名前a」のように不要な文字をつけて回避する、というような
不必要な努力は不要です。)
ぜひご活用ください!