ワークベンチ変数の生成

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ワークベンチ変数の生成

ワークベンチの機能は、Enterprise Architectのデバッグ機能で利用できる機能です。クラスに対してインスタンス変数を作成し、そのメソッドを呼び出せます。呼び出した結果のスタックトレースからシーケンス図を生成できます。対象のクラスのメソッドを簡単にデバッグしたい場合に便利な機能です。

 

 

利用手順:

その他

モデルブラウザ内のクラス要素を、ワークベンチサブウィンドウの一覧内にドロップする

キーボード

Ctrl + Shift + J

 

 

項目

説明

名前の設定

クラスのワークベンチ変数を作成する際には、ワークベンチダイアログが表示されますので、名前を指定します。既存のワークベンチ変数と同じ名前をつけることはできません。

 

コンストラクタの選択

変数に名前をつけた後は、実行するコンストラクタを指定します。

なお、もしコンストラクタが存在しない場合には、指定する必要はありません。もし、引数のないコンストラクタのみが定義されている場合には、そのコンストラクタが自動的に呼ばれます。

それ以外の場合には、次のようなダイアログが表示されます。実行するコンストラクタを指定し、必要に応じて引数の値を指定します。

 

パラメータの入力

コンストラクタの選択ダイアログでは、パラメータ(引数)を渡すこともできます。パラメータの型に応じて、以下のように指定します。

 

  • 文字列・数値  
    • 文字列:      abc あるいは "abc" あるいは "a b c"
    • 数値:    1 or 1.5

 

  • オブジェクト(インスタンス)

引数に、既にワークベンチで生成済みの他のインスタンスを渡すこともできます。この場合には、インスタンスの名前を指定してください。

 

デバッガでは、実行時にその名前に合致するインスタンスがあるかどうか確認し、合致する場合には、コンストラクタの呼び出し時に、インスタンスを引数に渡します。

 

  • 文字列についての補足

文字列には、通常は二重引用符は不要です。ただし、空白文字を含む場合や、インスタンス名と同名の文字列を渡したい場合には、二重引用符で囲む必要があります。

 

        "A b c"

        "a b $ % 6 4"

        A b c d

        As 5 7 ) 2 === 4

 

  • 配列

 配列を渡す場合には、カンマで区切ります。

        型の例       引数の指定例

        String(  )        one,two,three,"a book","a bigger book"

        CPerson(  )        Tom,Dick,Harry

 

もし指定された文字列のインスタンスが存在する場合には、常にそのインスタンスを引数として渡そうとします。

ワークベンチ変数の呼び出し

呼び出しボタンを押すことで、ワークベンチ変数を作成します。

作成に成功すると、ワークベンチサブウィンドウにそのインスタンスが表示されます。また、インスタンスの属性の値も表示されます。