Enterprise Architectでは、いくつかの種類のカンバンと、便利なモデルパターンを提供します。カンバンは、シーケンス図など一部の種類を除くどの種類のダイアグラムにも定義できますが、既定のカンバンを利用し、必要に応じてカスタマイズするという方法もあります。
利用手順:
カンバンに関するダイアグラムや要素が利用できない場合には、リボンから「アドイン・拡張 > MDGテクノロジー > 設定」を実行し、「カンバン」を有効にして下さい。
リボン |
アドイン・拡張 > MDGテクノロジー > 設定 |
カンバンの種類
Enterprise Architectでは次の3つの既定の種類を利用できます。これらのカンバンを作成する場合には、ダイアグラム・モデルのテンプレートの追加ダイアログにおいて、分類として「カンバン」を選択して下さい。
ダイアグラムの種類 |
説明 |
基本 |
この種類のダイアグラムには、以下のレーンが含まれます。
このダイアグラム内のカンバンは、要素の優先度と結びついています。要素を移動すると、移動先に合わせてプロパティの値は自動更新されます。 |
バックログ |
この種類のダイアグラムには、以下のレーンが含まれます。
このダイアグラム内のカンバンは、要素のプロパティやタグ付き値との結びつけはありません。 |
イテレーション |
この種類のダイアグラムには、以下のレーンが含まれます。
このダイアグラム内のカンバンは、要素のフェーズと結びついています。要素を移動すると、移動先に合わせてプロパティの値は自動更新されます。 |
完全 |
この種類のダイアグラムには、以下のレーンが含まれます。
このダイアグラム内のカンバンは、要素のフェーズと結びついています。要素を移動すると、移動先に合わせてプロパティの値は自動更新されます。 |
カンバンのモデルテンプレート
いくつかのモデルテンプレートも利用できます。具体的には、次の3つのモデルテンプレートを利用できます。
モデルテンプレート |
説明 |
1ステージのワークフロー |
1ステージのワークフローのモデルテンプレートには、カンバンが1つ含まれます。このカンバンには、次のレーンが設定されています。 Backlog, Queue, In Progress, Test/Review, Done, Deploy
これらのレーンは要素のフェーズに結びついています。 |
2ステージのワークフロー |
2ステージのワークフローのモデルテンプレートには、カンバンが2つ含まれます。
また、それぞれのカンバンの右端には、別のカンバンに移動する際に便利な要素が配置されています。カンバンに配置されている要素をこの要素にドロップし、「ダイアグラムに移動」を選択することで、別のカンバンに要素を簡単に移動できます。また、「ダイアグラム内に配置」を選択した場合には、リンク先のカンバンにも同じ要素を配置します。 |
3ステージのワークフロー |
3ステージのワークフローのモデルテンプレートには、カンバンが3つ含まれます。
また、それぞれのカンバンの右端には、別のカンバンに移動する際に便利な要素が配置されています。カンバンに配置されている要素をこの要素にドロップし、「ダイアグラムに移動」を選択することで、別のカンバンに要素を簡単に移動できます。また、「ダイアグラム内に配置」を選択した場合には、リンク先のカンバンにも同じ要素を配置します。 |