GDBを利用したデバッグ

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GDBを利用したデバッグ

Enterprise Architectは、GNU Debugger (GDB)を利用したデバッグが可能です。GDBはLinux環境において広く利用されているほか、Windows環境でも利用できます。GDBはAda, Java, C, C++などさまざまな言語に対応しています。さらに、ローカルマシンでのデバッグの他、リモート環境のデバッグにも対応しています。

 

ここでは、GDBを利用する場合の基本的な設定方法を説明します。利用できる環境などに条件がありますので、動作条件についてもご確認ください。

 

 

利用手順:

以下のいずれかの方法で動作解析サブウィンドウを開き、対象となる設定について以下の操作を実行し、その後デバッグタブを開きます。

リボン

  • 動作解析 > ツール > 動作解析の設定 > 動作解析の設定
  • コード > ソースコード > 動作解析の設定 > 動作解析の設定

キーボード

Shift + F12

 

 

動作解析の設定

動作解析の設定は、Enterprise Architectでデバッグ機能を利用するためには必須の設定となります。

GDBを利用する場合には、動作解析の設定ダイアログのプラットフォームグループで「デバッガ」を「GDB」に設定する必要があります。

 

 

GDBのための設定方法

既定のディレクトリおよびアプリケーションパスについては、実行する環境でのパスを指定する必要があります。環境によって区切り文字が\ではない場合には、/を利用してパスを指定して下さい。

また、GDB独自の情報として、設定画面下部のパラメータ入力欄に以下の内容を指定する必要があります。

 

項目

説明

path

<path>

ローカルデバッグをする場合に、GDBの実行ファイルの位置をWindowsの形式で指定します。システムが発見可能な既定のパスにGDB.exeが含まれていない場合には、指定は必須です。

source

<path>, <path>

デバッガが検索する、ソースファイルの位置を指定します。実行ファイルが存在する位置以外にソースファイルがある場合には、指定が必要です。

remote

TあるいはF

リモートデバッグを行うかどうかを指定します。

Tでリモートデバッグを実行します。

port

<nnnnn>

リモートデバッグをする場合に、接続先(gdbserverが実行されているマシン)のポート番号を指定します。

host

localhost

リモートデバッグをする場合に、接続先のIPアドレスを指定します。

fetch

TあるいはF

リモートデバッグをする場合に、リモート環境のバイナリファイルを取得するかどうかを指定します。

dumpgdb

<path>

GDBとのやりとりのログファイルの出力先を指定します。通常は空欄で構いません。

initpath

<path>

gdbinitファイルへの絶対パスを指定します。

 

 

注意

リモートデバッグを実行する場合には、ターゲット側(gdbserverを実行している側)のマシンにあるソースファイルのパスと、ホスト側(Enterprise Architectを実行している側)でプロジェクトに読み込んだソースファイルのパスは異なることが少なくありません。

このような場合を考慮して、GDBのリモートデバッグの場合には、ソースファイルのパスは無視して、ファイル名のみで一致するかどうかを判断します。そのため、同名のファイルが複数存在する場合には正常な結果が得られない場合があります。