Enterprise Architectでは、PHPのプログラムをデバッグできます。ここでは、PHPのデバッグを行う場合の一般的な作業内容等について説明します。
- 動作解析の設定
- ローカルマシンでのデバッグ(Apache)
- ローカルマシンでのデバッグ(PHP.exe)
- リモートマシン(Linux)でのデバッグ(Apache)
- リモートマシン(Linux)でのデバッグ(PHP.exe)
項目
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説明
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動作解析の設定
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Enterprise Architectでデバッグを行うためには、動作解析の設定を行うことが必要になります。動作解析の設定サブウィンドウから作成できます。
デバッグプラットフォームとして、「PHP.XDebug」 を選択してください。この項目を選択すると、次の項目が入力できます。
項目
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値
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意味
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port
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9000
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リモートデバッグをする場合に、接続先のポート番号を指定します。
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host
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localhost
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PHPからの情報を受信するEnterprise Architectのマシンを指定します。
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localpath
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%LOCAL%
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リモートのファイルパスにマップされるローカルマシンのパスを指定します。
ローカルマシンでのデバッグの場合には、この設定項目は空にしておいてください。元々設定されている値(%LOCAL%)には意味がありません。リモートデバッグの場合には必ず値を指定する必要があります。
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remotepath
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%REMOTE%
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ローカルのファイルパスにマップされるリモートマシンのパスを指定します。
ローカルマシンでのデバッグの場合には、この設定項目は空にしておいてください。元々設定されている値(%LOCAL%)には意味がありません。
リモートデバッグの場合には必ず値を指定する必要があります。
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logging
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XDebugサーバの通信を記録する場合にはtrueを指定します。
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output
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ログを出力する場合に、ログファイルのパスとファイル名を指定します。ログファイルは毎回上書きされます。
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ローカルマシンでのデバッグ
(Apache)
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以下の環境を想定します。
- OS: Windows7
- PCの名前: MyPC
- 共有フォルダMyShareは c:\myshare にマップされている
- ソースファイルは c:\myshare\apache\myapp\scripts にあり、Enterprise Architectにクラス図として読み込み済み
- Apacheのドキュメントルートは //MyPC/MyShare/apache
この場合には、動作解析の設定で、以下のように設定します。
- host: localhost
- port: 9000
- localpath: c:\myshare\apache\
- remotepath: MyPC/MyShare/apache/
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ローカルマシンでのデバッグ(PHP.exe)
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この場合には、動作解析の設定で、以下のように設定します。
- host: localhost
- port: 9000
- localpath: c:\myshare\apache\
- remotepath: MyPC/MyShare/apache/
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リモートマシン(Linux)での
デバッグ(Apache)
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以下の環境を想定します。
- ローカルマシン
- OS: Windows7
- ソースファイルは c:\myshare\apache\myapp\scripts にあり、Enterprise Architectにクラス図として読み込み済み
- リモートマシン
- OS: Linux
- Apacheのドキュメントルートは home/apache/htdocs
- Apache内のソースファイルの位置は home/apache/htdocs/myapp/scripts
この場合には、動作解析の設定で、以下のように設定します。
- host: localhost
- port: 9000
- localpath: c:\myshare\apache\
- remotepath: home/apache/htdocs/
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リモートマシン(Linux)での
デバッグ(PHP.exe)
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以下の環境を想定します。
- ローカルマシン
- OS: Windows7
- ソースファイルは c:\myshare\apache\myapp\scripts にあり、Enterprise Architectにクラス図として読み込み済み
- リモートマシン
- OS: Linux
- Apache内のソースファイルの位置は home/myapp/scripts
この場合には、動作解析の設定で、以下のように設定します。
- host: localhost
- port: 9000
- localpath: c:\myshare\apache\
- remotepath: home/
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PHPのグローバル変数
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ブレークポイントに停止した際には、グローバル変数の内容をウォッチサブウィンドウで確認できます。グローバル変数の一覧を表示するには、"globals"あるいは"superglobals"と入力します。個々の変数を参照するには、その変数名を入力します。
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参照: