プロジェクトの整合性確認

<< 目次を表示 >>

ページ位置:  プロジェクトの作成と管理 > プロジェクトの管理 >

プロジェクトの整合性確認

XMLファイルの読み込みに失敗した場合や、作業中にネットワークが切断された場合などには、モデル内部に不整合が発生する可能性があります。このような場合には、不整合の有無を検出し修正するために、プロジェクトの整合性確認の機能を実行することをお勧めします。

 

確認する項目については、状況に応じて指定します。整合性チェックでは、プロジェクトのデータベース内のすべての情報を対象に、他の項目との関連が不適切な項目や、保存されている情報に不足がある場合を検出します。なお、この機能は、UMLとしての文法・表現のチェックや、モデル内の意味の整合性の確認、設計内容の正確性や適合性を検出するための機能ではありません。ツールとして正常に動作するための、内部のデータの整合性の確認のための機能です。

 

まず、モデルに対して不整合があるかどうかの確認処理を実行し、もし問題点が発見される場合には、修復処理を実行してください。

 

Enterprise Architectが修復処理を実行すると、状況によってはモデルブラウザに表示されていなかった「孤立していた項目」が復元できる場合があります。この場合には、モデルブラウザに「_recovered_」という名前のパッケージを自動的に作成し、その中に要素やダイアグラムなどの項目を移動します。このパッケージが作成された場合には、その内容を確認し、必要に応じて正しいパッケージへ移動したり削除したりしてください。

 

 

利用手順:

リボン

プロジェクト > ツール > 管理 > 整合性確認

 

 

プロジェクトの整合性を確認する手順は次の通りです。:

#

操作方法

1

プロジェクトの整合性確認ダイアログを表示します。

2

「処理対象」について、以下の中から選択します。通常はすべての項目にチェックを入れます。

  • パッケージ構造
  • 要素構造
  • 属性・操作
  • すべてのGUID
  • 相互参照の確認
  • 接続

3

「アクション」について、以下のいずれかを選択します。

  • 結果表示のみ - 不整合があるかどうかを確認します。内容の変更は行いません。
  • 修復 - 不整合の項目を修正します。実行前に、必ず対象のプロジェクトのバックアップを取得してください。

警告:

「修復」を選択する場合には、事前にプロジェクトのバックアップをとることをお勧めします。

4

内容を保存するには、結果を保存ボタンを押して出力先のファイルを指定してください。

5

実行ボタンを押して処理を実行します。

処理内容はダイアログに表示されます。必要に応じて、ダイアログのサイズを変更することで内容が読みやすくなります。

 

 

注意:

  • セキュリティ(アクセス権)機能が有効の場合には、プロジェクトの整合性の確認のアクセス権が必要です。
  • プロジェクトの整合性確認機能で表示される内容は、基本的にはネットワークのトラブルなどが原因による不整合やEnterprise Architectの過去の問題による不整合、APIの不適切な使用による結果の不正です。Enterprise Architectの画面上からは操作・修復できない内容のため、その詳細については表示していません。この機能で表示される内容がある場合には、この機能でのみ修正できます。

 

 

参照: