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Enterprise Architectは、ファイルベースのプロジェクトを1人で利用する方法から、クラウドベースのプロジェクトを利用して世界中で作業する設計者がプロジェクトを共有する大規模なチームまで、幅広いモデリング・設計の状況で利用できるモデリングのためのプラットフォームです。プロジェクトはスケールアップ・スケールダウンが可能であり、1名の設計者で開始したプロジェクトを大規模な複数の設計者が利用するプロジェクトにスケールアップできます。
単一で統一されたビューを組織が作成するために共同作業を行うことを考慮し、Enterprise Architectにはこのチーム開発をサポートするためのさまざまな機能が組み込まれています。UMLという基本的なモデリング言語に加えて、BPMNやSysMLなどの数多くの拡張言語や、TOGAFやUAF/UPDMなどの効果的なフレームワークを利用することで、モデラー・設計者・管理者などは、多層の複雑なシステムや企業の能力や構造・振る舞いを表現する、包括的で相互に関連付けられたモデルを構築できます。
さらに、モデルメッセージなどのコラボレーション機能を利用してモデルについて議論したり、さまざまなサブウィンドウで進行中の作業を確認したりする機能もあります。セキュリティ機能を有効にすることで、ユーザーを明確に識別してのコラボレーションを促進したり、バージョン管理機能などで作業内容が誤って上書きされるのを防いだりできます。
タスクや担当者の割り当て・進捗状況を確認する機能や、プロジェクトの重要なイベントを記録するプロジェクトカレンダーなど、プロジェクト管理機能も充実しています。
概要
項目 |
説明 |
プロジェクトの形式 |
Enterprise Architectのプロジェクトは、標準的なリレーショナルデータベースに格納されます。この点は、Enterprise Architectの最初のバージョンから変わっていません。リレーショナルデータベースを利用することで、単純なテキストファイルベースのツールに比べ、大きな利点があります。2つのファイルベースのリポジトリ形式(SQLiteとFirebird)と、多くの業界標準のDBMSサーバー(SQL Server, MySQL, Oracleなど)とクラウドベースのストレージをサポートしており、Enterprise Architectは様々な展開シナリオでモデルへの高速で拡張可能、柔軟で透明性のあるアクセスを提供します。 |
モデリング言語 |
Enterprise Architectは、OMG (Object Management Group) が管理する業界標準の仕様であるUMLをベースにしています。当初は主にソフトウェア開発のためのモデリング言語として考え出されましたが、長年にわたる機能と正式な(標準)拡張により、UMLはソフトウェアからビジネスプロセス・組み込みソフトウェア・エンタープライズアーキテクチャ・戦略モデルなど、さまざまな状況や表現に対応できるものになりました。さらに、UMLをメタ言語として使用する新しい言語やプロファイルの数は、UMLの能力と有効性を示しています。 |
チームでの設計 |
Enterprise Architectの最初のバージョンから、チームでの設計を考慮した機能の提供を目標としてきています。セキュリティ・スケーラビリティ・情報共有・同時利用・管理・レポートなどの機能を提供するために、長年にわたって改善を続けてきました。インターネットの普及と分散開発シナリオにより、Enterprise Architectはグローバルに分散した状況でモデルや設計を開発するためのプラットフォームとして進化してきました。Proクラウドサーバの提供により、高可用性・優れたパフォーマンス・簡単な設定を提供し、分散したチームを単一のプロジェクトで情報共有し、設計内容を簡単に共有・レビュー・議論・管理できます。 |
拡張性 |
DBMSサーバとクラウドベースの技術の力を活用することで、Enterprise Architectは大規模な設計にも対応します。何百万ものオブジェクトを保存し、大規模で分散したチームでリアルタイムに情報共有できます。拡張性は、利用するDBMSやクラウド技術と、プロジェクトを参照する際に利用するネットワークとサーバーインフラストラクチャの性能によって決まります。Enterprise Architectが業界で利用されるようになってから、複雑で相互接続の強いシステムや企業に関する膨大な量の情報を取得する、驚くほど巨大なモデルを構築しています。 |
セキュリティ |
Enterprise Architectで利用するプロジェクトの種類や利用方法によって、様々な方法でセキュリティを管理できます。Enterprise Architectのコーポレート版以上のエディションでは、要素やパッケージのロックや管理を可能にするユーザーやグループに対応しています。また、SQLiteやFirebirdベースのプロジェクトではファイルベースのセキュリティアクセスを、大規模なデータベースサーバベースのシステムではDBMSサーバ認証を利用して、プロジェクトへのアクセスを制限できます。また、クラウドベースのサーバーに接続する場合、HTTPSプロトコルを使用して通信できます。 |
履歴の管理 |
Enterprise Architectでは、パッケージの情報の入出力やバージョン管理に、業界標準のXMI(XML Interchange)形式のファイルを利用できます。Enterprise Architectがサポートするバージョン管理システム(Subversionなど)に統合することで、同じモデルの複数のバージョンを保持し、設計内容を制御できます。 この履歴の管理の機能を利用する場合、さまざまなモデルを維持し、チームがどのように情報を利用するかについて、いくつかの選択肢があります。例えば、バージョン管理ツールを単一のモデルリポジトリとして使用する場合、それぞれの設計者が個別にプロジェクトファイルを保持し、設計内容を同期するために利用できます。これとは対照的に、バージョン管理機能をバックアップとベースラインの記録の目的のみに使用する場合には、より大規模なチームで利用するDBMSリポジトリでモデルの共有とコラボレーション機能を利用することもあります。このように、実際の状況がどのようなものであっても、Enterprise Architectには、適切なレベルの変更管理と共同開発を提供する、いくつかの解決策があります。 |
プロジェクトに関連する作業
項目 |
参照 |
ファイルベースでのプロジェクトを利用する |
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さまざまなDBMSリポジトリにプロジェクトの情報を保存する - 大規模・多人数での利用時に最適です |
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モデルの変更を管理する |
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プロジェクトに関するさまざまな管理作業を行う |
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プロジェクトに定義されたさまざまな設定・選択肢を他のプロジェクトに移動する |
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ユーザーごとの設定を行う |
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作成したモデルの内容をドキュメントとして生成する |