変更管理

項目

説明

ベースライン

ベースラインは、モデルのその時点での内容を保存できます。変更されたモデルをベースラインと比較し、必要に応じて変更をベースラインの内容に戻せます。

• ベースラインはパッケージの単位で作成できます。要素・ダイアグラムを含むパッケージ全体の内容を保存します。子パッケージも含まれます。
• モデルが変更されると、変更されたパッケージをベースラインと比較することができ、必要に応じて、現在のモデルをベースラインの内容に戻すことができます。
• ベースラインを利用するための設定は不要です。モデルを以前の状態に簡単に戻すことができます。
• パッケージリポジトリを通して、パッケージ情報を他のユーザーと共有できます。

パッケージリポジトリ

Proクラウドサーバで利用できるパッケージリポジトリの機能で、どのモデルからも利用できるパッケージを保持できます。登録された内容には以下が含まれます。

• 登録されているパッケージのバージョン
• パッケージに含まれる図や要素 (子パッケージの内容を含む)
• パッケージ内の要素が参照する、外部要素が含まれるパッケージへの依存性
• MDGテクノロジーへの依存性

これにより、そのパッケージが必要とするすべてのものが、そのパッケージリポジトリにアクセスできるすべてのプロジェクトで利用可能になり、また、そのパッケージリポジトリ内のパッケージを現在のモデルのパッケージと比較するための機能も提供されます。

また、パッケージリポジトリは、ベースラインの情報を保持できます。

(参考:モデルの共有と再利用)

変更の監視

Enterprise Architectでは、変更の管理・監視に役に経つ2つの機能を提供しています。

• 監査は通常、管理者が、誰がモデルに変更を加えたか、変更された日時を調査するために使用します。
• また、モデル開発における問題点の特定や、契約上の理由で第三者がモデルを管理するためのアクセス権を与えられており、変更元を特定する必要がある場合にも使用できます。
• 監査はいつでも有効・無効を切り替えることができ、監査ログは必要に応じて保存・再読み込みが可能です。

モデルのバージョン管理

Enterprise Architectのバージョン管理機能では以下の機能が提供されます。

• チーム内でのパッケージの共有。通常は参照専用で、必要に応じて編集権を取得して編集します。複数の拠点(場所)での分散開発の場合などに効果を発揮します。
• バージョン管理ツールに接続できない環境で、例外的にオフラインでモデルの内容を編集できます。
• パッケージ内の変更の履歴の保存。

Enterprise Architectのバージョン管理機能を利用するためには、サードパーティ製のバージョン管理ツールが必要となります。推奨ツールはSubversionです。

プロジェクトの比較

プロジェクトの圧縮機能などを利用時に、機能の利用前後でプロジェクトの内容が変わっていないかどうかを確認できます。それぞれのデータベースのテーブルの内容数が一致しているかどうかの比較です。

(設計として、変更前後のモデルの比較を行うための機能ではありません。)

プロジェクト間でのデータ転送

Enterprise Architectでは、あるプロジェクトの内容を別の環境に転送できます。プロジェクトファイルからDBMSに転送する場合などに利用します。

注意:

いくつかの機能は、コーポレート版以上で利用できます。