データベースにプロジェクトを設定

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データベースにプロジェクトを設定

 

Enterprise Architectのモデルの内容が増えたり、同時利用者数が増えたりするなどした場合には、データベース管理システム(DBMS)を利用したリポジトリを作成し、プロジェクトを保存することが適切な場合があります。この機能は、コーポレート版以上で利用できます。

 

プロジェクトファイルを利用してモデリングを開始した場合でも、Enterprise ArchitectにはプロジェクトファイルをサーバーベースのDBMSリポジトリに移行する機能があり、必要に応じて簡単に転送できます。

 

 

利用者が体感する性能は、サーバーコンピュータの性能・メモリ容量・動作速度や、DBMSサーバとユーザーのマシンが接続するネットワークインフラの性能に大きく依存します。遅延が大きい(10ms以上)ネットワーク上でDBMSリポジトリを使用すると、大幅な遅延が発生し、パフォーマンスが目に見えて低下します。ネットワークの遅延が問題となる場合は、ネットワークの遅延の影響を軽減するようにやりとりが最適化されているProクラウドサーバをお試しください。(同じネットワーク内・社内であってもProクラウドサーバは利用できます。)

 

また、DBMSリポジトリの実際の動作は製品によってそれぞれ異なります。それぞれのDBMSでパフォーマンスを最大化するように最善を尽くしていますが、最適ではない場合があります。このような場合には、データの検索とアクセスを最大化するために、データベースのインデックスを見直すことが良い方法です。これにより、何百万もの要素を含むモデルであっても、エンドユーザーは可能な限り良いパフォーマンスを得ることができます。

 

 

詳細:

項目

説明

はじめに

データベースリポジトリを利用するには、いくつかの作業が必要となります。

まず、DBMSを適切に構築します。次に、スクリプトを利用してデータベーステーブルを作成します。最後に、リポジトリに接続してプロジェクトを転送します。

 

既存のモデルをDBMSリポジトリに転送するための手順は次の通りです。

  1. DBMSをインストール・設定し、転送先となるデータベースを作成します。
  2. スパークスシステムズ ジャパンが提供しているSQLスクリプトを実行し、テーブルを作成します。
  3. リポジトリに接続できるかどうか確認します。
  4. Enterprise Architectの機能で、プロジェクトファイルの内容をリポジトリに転送します。転送元となるプロジェクトファイルは、以下のいずれかとなります。
    1. 空のプロジェクトファイルを転送し、新規に内容を作成する
    2. モデルが含まれる既存のプロジェクトファイルを転送し、DBMSリポジトリ上で、今までの内容への編集を行う
  5. DBMSの種類によっては、上記の作業のいくつかは不要です。また、追加の設定が必要になるDBMSもあります。

 

この章では、MySQLMariaDBSQL ServerPostgreSQLOracle を利用する場合の具体的な手順を紹介しています。

対応しているDBMS

Enterprise Architectのコーポレート版以上では、プロジェクトファイルだけではなく、データベースリポジトリを利用できます。利用可能なデータベース管理システムとしては、以下があります。

  • Firebird バージョン2以降
  • MySQL 5.1 以降
  • MariaDB
  • SQL Server 2005以降 (ExpressやAzure SQL Databaseを含む)
  • Access 2007以降
  • Oracle 9i以降  (すべてのエディション)
  • PostgreSQL バージョン9以降
    (PostgreSQLをリポジトリとして利用する場合にはさまざまな問題があるため、非推奨です。)

 

個々のDBMSでのリポジトリの作成方法については、このヘルプをご覧下さい。

 

注意:

  • 事前にMDAC 2.6以上がインストールされている必要があります。
  • プロジェクトファイルからDBMSリポジトリにプロジェクトを実際に移す前に、プロジェクトファイルに対してデータの整合性確認機能を事項してください。

 

 

参照: