データソース (DMConnection)

分析対象のデータソースとしては、様々な種類のデータを利用できます。

利用可能な接続の形式は以下の通りです。

データ型の設定

DMConnection要素を選択した際のプロパティサブウィンドウの「DMConnection」のセクションに設定項目が表示されます。「種類」の項目で、データソースの種類を指定します。

項目

説明

ODBC (Open Database Connectivity)

ODBC接続は、外部のデータベースなどに接続するために利用します。また、Microsoft Access や Firebirdのファイルへも、ODBCを介して参照できます。ODBCの種類(接続先のデータベースの種類)は問いません。

この種類を選択した場合には、Windowsで定義済みのODBCの設定を指定します。

EA Repository

この種類を指定すると、他のEnterprise Architectのプロジェクトに接続できます。

File

この種類では、対象のファイルとして指定する形式の制限はありません。多くの場合にはテキストファイルを指定し、DMScriptにおいてその内容を解析する処理を記述することになります。DMScriptsでは、指定されたファイルが意図した形式のファイルかどうかを確認する必要があるでしょう。

操作方法

DMConnection要素を右クリックする

「データ分析接続の編集」を選択する

External Data

この種類は、Enterprise Architectの外部ツールとの連携機能で得られるデータを分析対象にします。

#	操作方法
1	「アドイン・拡張」リボン内の「入出力」パネルにある「外部ツール連携」ボタンを押す
2	取得対象の項目を選択する
3	対象の項目を右クリックし、「データ分析の作成」を実行する

この結果、新たな DMConnection 要素が作成され、外部ツールとの連携に関する設定が自動的に設定されます。

URL

この種類を指定すると、指定されたURLからテキストとして情報を取得します。URLだけでなく、認証に必要なユーザー名やパスワード、POSTやGETなどの操作を指定できます。追加のヘッダを指定できます。

指定された内容を元にURLへアクセスし、得られた結果をテキストとしてDMScriptsに渡します。

項目	説明
URL	参照するデータのURLを指定します。
操作	以下のいずれかを指定します: GET POST PUT
ログイン名	必要に応じて、ログイン名を指定します。
パスワード	必要に応じて、パスワードを指定します。
SSLのエラーを無視	SSL通信でエラーが発生した場合に、無視して処理を継続するかどうかを指定します。
ポストするデータ	サーバにリクエストを送信する際に、追加して送信する情報があれば指定します。通常はPOSTあるいはPUTの場合に必要になる場合があります。
追加のヘッダ	URLに追加するヘッダ情報があれば指定します。一般的なヘッダ情報は自動的に生成されますので、明示的な指定は不要です。

注意: 必要なヘッダは、サーバのAPIの仕様を確認してください。

注意:

設定した内容は、プロパティサブウィンドウの「DMConnection」のセクションにある「Path」の値に保存されます。このPathは、メモ型のタグ付き値です。直接編集することは推奨しません。
それぞれの DMConnection は、複数の DMSet を参照できます。
複数の DMConnection が、1つの DMConnection から参照されるような構成も可能です。

参照: