コード読み込みの独自定義

<< 目次を表示 >>

ページ位置:  Enterprise Architectの拡張 >

コード読み込みの独自定義

Enterprise Architectではいくつかのよく利用されている言語のソースコードの読み込みに対応しています。しかし、サポートされていない言語に対しては、Enterprise Architect内のエディタを利用して、独自の読み込みルールを定義しなければなりません。定義したルールは、MDGテクノロジーに含めることができます。ソースコード生成のテンプレートと合わせて含めることで、独自に定義した言語の生成と読み込みに対応できます。

 

このコード読み込みの独自定義を行うことで、モデルからソースコード(コード生成テンプレート)とソースコードからモデル(コード読み込みの定義)の両方を実現できます。モデルとソースコードを同期させるラウンドトリップ開発を行う場合には、両方の定義が必須です。

 

独自に定義した内容等のサンプルが、Enterprise Architectのインストールディレクトリ内にあるCode Samplesディレクトリ以下にあります。

 

項目

説明

読み込みの文法

読み込みの文法は、読み込むテキストファイル(ソースコード)の内容を、どのように意味のあるまとまりに分解するか、という構造解析のために利用します。ソースコードをUMLの要素に変換するためには必須の処理となります。

Enterprise Architectでは、 Backus–Naur Form (nBNF)を独自に拡張した文法で、この読み込みのルールを定義しています。このルールを適用した結果、ソースコードの内容を抽象文法ツリー (Abstract Syntax Tree : AST)として表現し、このツリーの内容からUMLの表現に変換しています。

読み込みルールエディタ

読み込みルールエディタは、文法ファイルを開き、編集することのできるエディタです。

文法のデバッグ

記述した内容について、定義が適切であるかどうかを確認する必要があります。以下の2つの機能が利用できます。

  • ソースファイルに対して適用し、結果のASTを得る「パーサ」
  • AST作成の過程についても詳細に知ることのできる「プロファイラ」

(参照:文法の解釈結果の参照)

 

 

参照: