既存のSysMLシミュレーションの設定要素を、SysPhSで対応

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既存のSysMLシミュレーションの設定要素を、SysPhSで対応

Enterprise Architectのバージョン15.2以降では、SysPhS標準によりシミュレーションの実行が可能になりました。以前は、SysMシミュレーションの設定要素をダブルクリックすると表示されるSysMLシミュレーションの設定タブで、プロパティごとに値などを定義していました。SysPhS標準の機能を利用することで、モデル自体にシミュレーションに関する値を定義できるようになりました。同じ1つのモデルから異なるシミュレーションツール(SimulinkとModelica)用のスクリプトを生成できるようなり、プロパティの値は要素の単位で細かく調整できるようになりました。

 

以前のバージョンのSysMLシミュレーションの設定に対してSysPhSの仕組みを利用したい場合には、既存のSysMLシミュレーションの設定要素の内容を更新してSysPhS標準の仕様を反映させる必要があります。

 

 

既存の設定を更新する手順は次の通りです。

 

  1. SysPhSシミュレーションライブラリをパッケージインポートで参照していることを確認します。詳細については、ヘルプの「SysPhSライブラリへの参照の設定」をご覧ください。

 

  1. シミュレーションのブロック要素を含むダイアグラムを開きます。

 

 

  1. モデルブラウザに表示されているプロパティ要素(上の例ではx・y・lambda)を確認します。モデルブラウザ内でもダイアグラムでも、それぞれのプロパティ要素にSysPhSのステレオタイプが設定されていないことが確認できます。

 

  1. 対象のプロパティ要素を選択してください。プロパティサブウィンドウにはその要素のプロパティが表示されますので、ステレオタイプの欄にある参照()ボタンを押してください。グループで「SysML」を選択し、プロファイルとして 'SysPhS' を選択します。

 

  1. それぞれのプロパティ要素の位置づけに合わせて、PhSVariable あるいは PhSConstant を指定してください。

 

  1. 設定することでモデルブラウザ内でもステレオタイプが表示され、ダイアグラム内のブロック要素には、それぞれ固有の区画に対象のプロパティが移動します。

 

 

  1. また、それぞれのプロパティ要素のプロパティサブウィンドウで、SysPhS固有のプロパティの値を適切に変更します。

 

 

  1. 最後に、SysMLシミュレーションの設定タブを更新すると、プロパティ要素が設定したステレオタイプ別に分類されていることを確認してください。

 

 

 

参照: