Modelicaライブラリを利用したモデリングとシミュレーション

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Modelicaライブラリを利用したモデリングとシミュレーション

Modelicaライブラリには、便利な型・関数やモデルが含まれています。Enterprise ArchitectでSysMLモデルを作成する場合に、Modelicaライブラリに含まれる内容を参照できます。

 

 

Modelicaライブラリで定義されている型の利用

Modelicaライブラリで定義されている型を利用するためには、バリュー型要素を作成し、Modelicaライブラリへの参照情報を設定する必要があります。さらに、シミュレーションの設定に含める必要があります。

 

 

バリュー型要素の作成

 

 

次に、バリュー型要素を参照型に設定します。

  1. SysMLSimConfiguration要素をダブルクリックし、シミュレーションの設定を開きます。
  2. 左側のツリーで、作成したバリュー型要素を探します。
  3. ドロップダウンの選択肢で "ReferencedType" を指定します。

 

 

このようにReferencedType として指定することで、対象の要素は依存関係リストに表示されなくなります。また、modelicaファイルに、新規要素として生成されなくなります。

 

 

プロパティの型の指定

Enterprise Architectでは、プロパティ要素の型はプリミティブ型の他、ブロック要素やバリュー型要素などを型として指定できます。

 

方法 1:

  1. 対象のプロパティやポートを選択します。
  2. Ctrl + 2  を押してプロパティサブウィンドウを開きます。
  3. プロパティタブの「種類」欄をクリックすると表示されるドロップダウンリストで「種類の選択」を指定します。
  4. バリュー型要素を指定します。

 

方法 2:

  1. 対象のプロパティやポートを選択します。
  2. Ctrl+Lキーを押します。種類の指定ダイアログが開きます。
  3. バリュー型要素を指定します。

 

Modelicaスクリプトのテンプレートを編集する

利用するライブラリを指定する方法の一つとして、シミュレーションのために生成されるスクリプトの生成内容についてテンプレートを編集することで、カスタマイズできます。

 

利用手順:

リボン

コード > ソースコード > 設定 > コード生成テンプレート > Modelica > SysMLSim Scriptテンプレート

 

 

loadModel(Modelica)の行の後に内容を追加することで、独自のライブラリを読み込むように設定できます。

 

 

SquareWaveのサンプル

この例は、書籍Principles of Object-Oriented Modeling and Simulation with Modelica 3.3: A Cyber-Physical, Second Edition, by Peter Fritzson の内容を利用しています。

 

この例では、以下の設定・操作を行いました。

 

 

実行した結果は次の通りです。

 

 

 

SampleTimeのサンプル

この例も、書籍Principles of Object-Oriented Modeling and Simulation with Modelica 3.3: A Cyber-Physical, Second Edition, by Peter Fritzson の内容を利用しています。

 

この例では、以下の設定・操作を行いました。

 

 

 

実行した結果は次の通りです。