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テストポイントの制約を定義する場合には、クラスのプロパティダイアログの制約グループや、操作のプロパティダイアログの制約グループを利用します。これらのグループからは、テストポイントエディタを呼び出せます。
制約は、通常はローカル変数やクラスのメンバー変数を含む式で、条件として指定します。制約で示した内容が真である場合に、成功(Pass)であると判断されます。内容が負の場合には、失敗(Fail)と判断されます。
制約内で利用する変数は、テストポイントやブレークポイントが評価されるタイミングで、スコープに含まれている(参照可能である)必要があります。
制約の式:
項目 |
説明 |
例 |
+ |
足し算 |
a + b > 0 |
- |
引き算 |
a - b > 0 |
/ |
割り算 |
a / b == 2 |
* |
かけ算 |
a * b == c |
% |
剰余 |
a % 2 == 1 |
( ) |
括弧 - 計算の優先度の変更 |
((a / b) * c) <= 100 |
[ ] |
角括弧 - 配列の参照 |
Names[0].Surname == "Smith" |
. |
点 - クラスのメンバー変数の参照 |
Station.Name == "Flinders" |
-> |
上記の「点」の別表現 |
Station->Name == "Flinders" |
比較演算子
項目 |
説明 |
例 |
= |
一致 |
a = b |
== |
一致 |
a == b |
!= |
不一致 |
a != b |
<> |
不一致 |
a <> b |
> |
より大きい |
a > b |
>= |
以上 |
a >= b |
< |
未満 |
a < b |
<= |
以下 |
a <= b |
論理演算子
項目 |
説明 |
例 |
AND |
論理積 |
(a >= 1) AND (a <= 10) |
OR |
論理和 |
(a == 1) OR (b == 1) |
ビット演算子
項目 |
説明 |
例 |
& |
ビット積 |
(1 & 1) = 1 (1 & 0) = 0 |
| |
ビット和 |
(1 | 1) = 1 (1 | 0) = 1 |
^ |
ビット排他和 |
(1 ^ 1) = 0 (1 ^ 0) = 1 |
例
例 |
説明 |
(( m_nValue & 0xFFFF0000) == 0) |
16進数の値と変数の値のビット論理積を計算し、その値が0かどうかを判断 |
(( m_nValue & 0x0000FFFF) == 0) |
16進数の値と変数の値のビット論理積を計算し、その値が0かどうかを判断 |
m_value[0][1] = 2 |
2次元の配列の参照 |
a AND (b OR c) |
ANDとORを利用した例。括弧を利用して、判定順序を調整しています。 |
注意: |
文字列の前後の”(引用符)は必須ではありません。文字列の比較は、常に大文字小文字を区別します。 |
参照: