トリガセットと自動発行

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トリガセットと自動発行

トリガセットの機能は、シミュレーションを自動的に実行したり、作成したモデルの内容を変更しながら繰り返しテストを実行したりする場合に役に立ちます。複数のトリガを繰り返し利用することで、効率的に、すばやくシミュレーションを実行できます。また、その際にトリガの自動発行機能を組み合わせて利用できます。

 

 

利用手順:

リボン

シミュレーション > 共通 > ブレークポイント > シミュレーションブレークポイント タブ

 

項目

説明

トリガセット

  • ダイアグラムごとに作成し、保存されます。
  • 順序を指定して複数のトリガを含めます。
  • 必要に応じてトリガのパラメータも指定します。
  • トリガセットのトリガは、ダブルクリックすることで発行できます。
  • 自動発行機能を有効にしておくと、指定した順序に沿って自動的に発行・使用されます。
  • シミュレーショントリガサブウィンドウで作成・管理できます。

セットの管理

トリガセットを新規に作成する場合には、まずセットに含めるトリガをモデルブラウザから一覧にドロップしてください。その後、トリガの管理メニューから、セットの保存を選択してください。

また、シミュレーションを実際に実行した時に発行したトリガからセットを作成できます。シミュレーションを実行しながら対象のトリガと、その発行順序を指定してセットを作成する場合に便利です。

 

トリガの管理メニュー

 

必要に応じて、トリガセットを削除できます。

また、既存のセットを読み込み、パラメータなどの内容を変更して新しいセットとして保存できます。複数の類似のセットを作成する必要がある場合に便利です。

セットの利用

トリガセットを利用する際には、ドロップダウンリストから希望するセットを選択します。セットを選択すると、そのセットに含まれるトリガが一覧に表示されます。

なお、「<セットなし>」という項目が常に一覧に含まれます。この項目はセットとして定義・保存せずにシミュレーションを実行する場合に利用します。この項目が選択されている場合には、シミュレーションの実行時に使用済のトリガはすべて消去されます。

 

 

セットを選択してトリガを一覧に表示した後は、以下の2つの方法でトリガを発行します。

  • 必要に応じて手動で発行する
  • 自動発行機能を利用する(後述)

 

トリガの自動発行

トリガの自動発行の機能は、ステートマシン図のシミュレーションを自動実行する場合に役に立つ機能です。自動発行のボタン(下の画像)を有効にすると、シミュレーションの実行中にトリガが要求される場面で、自動的に一覧の中から要求されているトリガを発見し、発行・使用します。

1つのモデルに対してさまざまなパターンでシミュレーションを実行したい場合に、トリガセットの機能と自動発行の機能を利用することで、効率よくシミュレーションを実行し、結果を確認できます。

 

自動発行のルール

自動発行の機能が有効になっている場合の動作は次の通りです。

 

まず、トリガが要求される場面までは、何も処理を行いません。トリガが要求される場面や、その他のシミュレーション動作が停止するような状況で、一覧の先頭から未発行のトリガを検索し、要求されているトリガが見つかる場合には、そのトリガを発行します。

 

  • 要求されているトリガの場合には、発行後すぐに使用されます。
  • もし、要求されているトリガの前に別のトリガが存在する場合、そのトリガも発行され、「消失」(使用されない)状態になります。この場合には、同じ状態にとどまり、次に要求されているトリガを発行・使用します。この挙動は、例えばある製品で「電源ON」ボタンが何度も押されるような場合のシミュレーションで有効です。処理を行わないトリガは「消失」し、要求されているトリガに反応してシミュレーションが実行されます。