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ビジネスプロセスのモデリングはソフトウェアの設計開発プロセスにおいて必須とも言える内容です。ビジネスプロセスのモデリングにより、対象のビジネスがどのようなものか、概要や手続きを把握できます。この分析モデルは対象の組織の構造や日々の活動に沿ったソフトウェアシステムにするために利用されます。また、現在手動・自動で行われている作業について把握し、システムを適切に、そして妥当な価格で構築するためにも有用です。
ビジネスアクティビティの初期のモデルにより、ビジネスプロセスについて明確なイベント・入力・リソースおよび出力を分析者が把握できます。ユースケースのような後工程で作成される要素と結びつけることで、機能や成果物について追跡可能なモデルにできます。
一般的にはビジネスプロセスはソフトウェアシステムが対象とするよりも幅広く・深い範囲について記述されます。その結果、分析者は対象のシステムが全体のどの部分をサポートするのか、システム以外の方法で実現する部分がどこなのかを把握できます。
例
次の例はビジネスプロセスを定義した図の一例です。このモデルでは、ビジネスプロセスの目的は顧客から注文を取り、その注文内容を出荷することにあります。利用者の問い合わせからプロセスは始まります。この問い合わせは書籍カタログ・買い物カゴ・Webページ・在庫と関係します。その出力は顧客の注文になります。
プロセスモデルの後半は顧客の注文に対応し、必要な商品を出荷する流れを示しています。2番目のプロセスは在庫・発送業者と関係し、注文内容が顧客に届けられたら完了となります。
参照: