ビジネスモデリング

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ビジネスモデリング

戦略から実行まで、組織に関するパワフルで表現力豊かなダイアグラムを作成する

 

市場機会の変化・原材料の変化・顧客層の変化・環境の変化など、ビジネスには変化がつきものです。ビジネスプロセスの再構築は、あらゆるビジネスにおいて戦略的な活動になります。ビジネスプロセスエンジニアリングの原則を業務に組み込むことは、さまざまな事業分野で行われています。この活動を効率よく行うために、Enterprise Architectと、BPMNをはじめとするさまざまな表記方法は不可欠です。

 

Enterprise Architectには、さまざまな表記方法とダイアグラム。モデルテンプレート・MDGテクノロジーでの拡張・さまざまな支援機能が含まれています。ビジネスに焦点を当てた幅広い領域や分析領域のモデリングを支援します。Enterprise Architectは、大企業全体に関連する情報や目標の実現を検討するような戦略的なモデルから、個別のプロセスのモデリング・要求管理・BPMNモデルなどにいたるまで、ビジネスベースのモデルを構築し共有するために利用できるプラットフォームであり、企業全体やシステムレベルのアーキテクチャとも結びつけられます。

 

Enterprise Architectには、モデルの内容を可視化するチャートやダッシュボードを作成するための機能も含まれています。時系列チャート・円グラフ・ヒートマップなどにより、現在のモデルの状態をわかりやすく表現できます。

 

ビジネスモデリングの概要

ビジネスモデリングは、組織内やシステムの振る舞いと情報の流れの両方が対象です。ビジネスの活動をモデリングするには、明確なイベント・入力・リソース・処理・出力を、関係するビジネスプロセスと関連づけて把握します。

 

Enterprise Architectでは、これらの目的に有用なさまざまな記法が利用できます。

 

項目

説明

戦略モデリング

戦略マップ・バリューチェーン・バランストスコアカード・データフロー図・組織図など、さまざまな記法を利用できます。全体的なビジネスや企業レベルの目標や戦略を表現するための、マネジメントに不可欠な内容を表現します。

チャートとダッシュボード

ダッシュボードの構築や、モデルの内容に基づいたチャートを作成できます。チャートは、モデルの状態をリアルタイムに表示することで、ホットスポットや問題箇所を早期に発見し、それに応じた対処を支援します。チャートには、円グラフ・時系列チャート・棒グラフ・ヒートマップなど、さまざまな種類があります。

分析モデル

ビジネスエンジニアリングやビジネスアナリシスと親和性のある、分析に利用できるダイアグラムもあります。

要求

Enterprise Architectでは、要求項目を要求要素として表現し、設計項目とあわせて同じモデル内に定義できます。簡易的な要求管理に利用できます。
(要求管理のためのツールRaQuest(https://www.raquest.jp/)を提供しており、要求管理としてはRaQuestとEnterprise Architectを組み合わせることを推奨しています。)

デシジョンモデル

OMG Decision Modeling and Notation (DMN)標準に準拠したデシジョンテーブルも利用できます。デシジョンテーブルの構築方法と、そのテーブルをダイアグラムに表示する方法を説明します。

ビジネスルール

ビジネスルールのモデリングの機能は、ビジネスの制約や条件などを定義し、さらにクラス構造と処理フロー(アクティビティ図)を定義することで、処理フローの実装を含むソースコードを生成することができる機能です。

BPMN

BPMN (Business Process Model and Notation)は、ビジネスプロセスのモデリングに特化したモデリング記法です。ビジネスプロセス(業務フロー)をシンプルに表現できます。

BPSimへの対応

BPSimは、BPMNモデルに追加特性やパラメータを定義し、BPMNモデルをさまざまな実世界のシナリオでシミュレーションを実行できます。時間・効率・スループット・使用リソース・アイドルリソースなどのパフォーマンスデータを取得できます。

Enterprise Architectでは、BPMNモデルと連携するBPSim実行エンジンというBPSim対応のシミュレータが利用できます。複数のシミュレーションを実行して結果を保存し、各構成の結果セットを比較する機能もあります。

BPEL

BPEL (Business Process Execution Language)は、Webサービスとの相互作用を定義した、実行可能な言語です。

Enterprise Architectでは、BPMNで記述されたモデルから、BPELを自動生成できます。

ビジネスモデリングの拡張

UMLの以前のバージョンで定義されたビジネスモデリング拡張のステレオタイプも利用できます。

エリクソンペンカーの拡張

エリクソン・ペンカーのビジネスモデリング拡張は、UMLをベースにした、ビジネスモデリングのための拡張書式です。Enterprise Architectでは、この拡張期法に対応しています。

Case Management Model & Notation (CMMN)

Case Management Model & Notationを使用すると、特定の状況において、ステークホルダーに関する期待する結果を得るためどのようなアクションが必要かを示すCMMNモデルを作成できます。