表要素

<< 目次を表示 >>

ページ位置:  UMLのモデリング > UMLの要素 > 構造図に関連する要素 > 成果物 >

表要素

表要素を利用すると、ダイアグラム内に表計算ツールで作成するような表を配置できます。下の画像は、作成例です。

 

 

表要素を利用すると、以下のようなことが実現できます。

 

注意:

この機能はコーポレート版以上で利用できます。

 

 

表要素の作成

表要素を作成するには、ツールボックスの「拡張表現」グループ内の「表要素」をドラッグ&ドロップでダイアグラム内に配置します。

 

 

配置した表要素は位置を変更することもできますし、境界線をドラッグすることで大きさを変更できます。

 

 

 

表要素の編集

表要素を編集するには、表要素を「編集モード」に切り替える必要があります。表要素を右クリックして「表要素の編集」を実行するか、F2キーを押すと編集モードになります。

 

編集モードでは、表要素の内部の表の情報を編集できます。

 

編集モードを終了するには、表要素を右クリックして「編集の終了」を選択するか、他の要素を選択したりESCキーを押したりして表要素の選択状態を解除してください。

 

編集モードを終了すると、自動的に編集中の内容は保存されます。

 

#

保存時の動作

1

表要素の、各セルの内容はタグ付き値「data」に、XML形式で保存されます。

2

表要素の、各セルの書式はタグ付き値「dataFormat」に、XML形式で保存されます。

 

これらのタグ付き値内のXMLデータを直接編集した場合には、表要素を右クリックすると表示されるメニューから「表要素の更新」を実行することで、編集した内容を表示に反映します。

 

 

表要素の操作

項目

説明

表の大きさの設定

新しく表要素を作成した場合には、表の大きさ(列数・行数)はゼロになっています。

  1. 最初に編集モードに入る場合には、自動的に「行数・列数の指定」ダイアログが開きます。表要素を右クリックし、「行数・列数の指定」を選択することでも、「行数・列数の指定」ダイアログが開きます。
  2. 行数と列数を指定します。
  3. OKボタンを押し、設定を保存します。

 

大きさを指定しても、要素自身の大きさは変わりませんので、境界線をドラッグして適切な大きさに設定してください。

列の追加

編集モードでは、以下のいずれかの方法で列を追加できます。

  • 表の右端に列を追加する場合には、右クリックして「列の追加」を実行します。
  • 表の途中に列を挿入する場合には、右クリックして「列の挿入 | 選択列の左」あるいは「選択列の右」を実行します。

行の追加

編集モードでは、以下のいずれかの方法で行を追加できます。

  • 表の下端に行を追加する場合には、右クリックして「行の追加」を実行します。
  • 表の途中に行を挿入する場合には、右クリックして「行の挿入 | 選択行の上」あるいは「選択行の下」を実行します。

行や列の削除

編集モードで対象の行や列にあるセルを右クリックし、「選択行を削除:」あるいは「選択列を削除」を実行します。

同時に複数の行や列を削除できません。また、結合されているセルがある場合にも削除できません。(削除対象の列や行ではない位置にある場合でも、削除はできません。)

内容のコピー

表の内容をコピーし、テキストエディタや他の表計算ツールに貼り付けて利用できます。

編集モードで右クリックし、「クリップボードにコピー」にある「選択範囲」あるいは「すべて」を実行してください。

列の幅の変更

列の幅を変更するには、列の見出し部分の列間の境界をドラッグしてください。あるいは、対象の列に含まれるセルを右クリックし、「列の幅を指定」を実行してください。複数の列に対してまとめて指定する場合には、Ctrlキーを利用して複数のセルを選択してから実行してください。

「列の幅の指定」の場合にはダイアログが表示されますので、数値で幅を入力します。単位はピクセルです。OKボタンを押すと設定が反映されます。

 

以下の点に注意してください。

  • 列の幅の最大値は、表要素の幅に依存します。表要素の幅を超える値や、他の列が表示されなくなる幅を指定できません。
    (指定した場合には設定は無視され、変更されません。)
  • ドラッグで列の幅を指定する場合、他の列の幅はその調整に応じて自動的に同じになるように拡大あるいは縮小されます。例えば、3列ある場合に列幅を8ピクセル増やすと、他の2つの列は4ピクセルずつ狭くなります。表要素の大きさが変わることはありません。
  • 「列の幅の指定」ダイアログで設定した場合も、同様に他の列の幅が自動調整されます。表要素の大きさが変わることはありません。
  • 表要素の大きさを変えると、それに合わせてそれぞれの列の幅も調整されます。
  • 列の幅に応じて、セル内の文字列は改行されます。

行の高さの変更

行の高さを変更するには、対象の行に含まれるセルを右クリックし、「行の高さを指定」を実行してください。複数の行に対してまとめて指定する場合には、Ctrlキーを利用して複数のセルを選択してから実行してください。

「行の高さの指定」の場合にはダイアログが表示されますので、数値で高さを入力します。単位は行数です。OKボタンを押すと設定が反映されます。

 

あるいは、右クリックすると表示されるメニューで「行の高さを増やす」「行の高さを減らす」を実行することで、調整できます。

以下の点に注意してください。

  • 設定対象以外の行の高さは変わりません。
  • 設定した結果、表要素の高さ以上になる場合には、縦方向のスクロールバーが表示され、一部の行は表示範囲外となります。
  • セルの内容が複数行で、行の高さよりも行数が多い場合には、一部の内容のみが表示されます。この場合には、マウスカーソルをセルの上に移動させると、ポップアップでセルの内容を確認できます。

セルの書式の設定

表全体あるいは表内の個々のセルに対して、以下のような書式に関する設定を行うことができます。対象のセルを右クリックし、メニューを実行してください。

  • すべての罫線を表示 - すべてのセル間の罫線を表示あるいは非表示にします。この設定は、次の「罫線を表示」の設定内容には影響しません。
  • 罫線を表示 - 選択したセルに対して、指定した方向の罫線を表示する場合に利用します。基本的には、上の「すべての罫線を表示」の設定を無効にして、特定のセルの罫線のみを表示したい場合に利用します。
  • 既定値に戻す (すべての罫線を非表示にする)
     
    罫線は1ピクセルで描画されます。

 

  • 罫線の色を指定 - 色の指定ダイアログが表示されますので、罫線の色を指定します。この設定は、上記の「すべての罫線を表示」で表示される罫線と、「罫線を表示」で個別に指定する罫線の両方に反映されます。
  • 選択セルを結合 - 隣接する複数セルを選択した状態で実行すると、選択範囲が1つのセルとして結合されます。セルの書式は最も上および左にあるセルの設定が反映されます。四角形にならないような形での結合はできません。
  • セルの結合を解除 - 結合したセルを選択した状態で実行すると、結合状態を解除します。

セルに文字を入力

セルをダブルクリックすることで、セル内にカーソルが移動し、セルに文字を入力できます。

ダブルクリックしてセル内にカーソルがある状態で右クリックすると、「切り取り」「コピー」「貼り付け」などの機能を呼び出せます。他のツールなどでクリップボードに内容をコピーし、「貼り付け」でセル内に文字を貼り付けることもできます。

(貼り付けの場合に、書式はコピーされません。)

文字の書式設定

セル内の文字について、色などの書式を設定できます。設定対象はセル内の文字すべてで、一部の文字列のみ書式を設定できません。

 

編集モードで対象のセルを右クリックすると、以下の操作を実行できます。

  • 文字の横位置 - セル内の文字の、横方向の位置(揃え)を指定します。
  • 文字の縦位置 - セル内の文字の、縦方向の位置(揃え)を指定します。
  • 文字色の指定 - 文字色を指定します。「色の指定」ダイアログが表示されますので、希望する色を指定してください。
  • 背景色の指定 - セルの背景色を指定します。「色の指定」ダイアログが表示されますので、希望する色を指定してください。
  • 太文字 - セル内の文字列を太文字で表示します。

 

 

タグ付き値への保存内容

表要素の内容は、編集モードにして内容を編集する方法が一般的ですが、タグ付き値に保存されているXMLの内容を直接編集できます。すでに存在する表要素が持つXMLの内容を必要に応じて編集し、他の表要素に設定することで内容(の一部)を複製できます。それぞれのタグ付き値はメモ型になっています。

 

タグ付き値

内容

data

表の基本的な構成と各セルの内容がXML形式で保存されます。以下は内容の一例です。

<?xml version="1.0"?>

<adhoctable>

<table>

<row>

<column>Heading 1</column>

<column>Heading 2</column>

<column>Heading 3</column>

<column>Heading 4</column>

<column>Heading 5</column>

</row>

<row>

<column>Rowname</column>

<column></column>

<column></column>

<column></column>

<column></column>

</row>

dataFormat  

色など、各セルの書式の情報がXMLで保存されます。以下は内容の一例です。

 

<?xml version="1.0"?>

<dataformat>

<style>

<grid rows="8" columns="5">

<gridcolor>16646398</gridcolor>

</grid>

<cells>

<cell row="0" col="0">

<bold>true</bold>

<txtcolor>255</txtcolor>

<borders>

<left>0</left>

<top>0</top>

<right>1</right>

<bottom>1</bottom>

</borders>

</cell>

<cell row="0" col="1">

<txtcolor>13434880</txtcolor>

<borders>

<left>0</left>

<top>0</top>

<right>1</right>

<bottom>1</bottom>

</borders>

</cell>

 

なお、もしXMLの内容を直接編集する場合には、対象の表要素は編集モードにしないでください。XMLの内容を編集後には、「表要素の更新」を実行し、内容を表示に反映させてください。

 

 

表要素のスクリプト

表要素に関連して、Javascriptでスクリプトを定義して表要素を操作あるいは参照できます。スクリプトを定義すると、「script」という名前の操作の振る舞いとして保存されます。

 

項目

説明

スクリプトを定義する

スクリプトを定義する場合の手順は次の通りです。

  1. 対象の表要素を選択します。
  2. 「コード」リボン内の「ソースコード」パネルにある「コードエディタ」ボタンを押します。
  3. 自動的に、scriptという名前の操作が定義されますので、左側の一覧で選択します。
  4. 右側のエディタ欄で、内容を編集します。

スクリプトを実行する

定義したスクリプトを実行するには、対象の表要素を右クリックして「スクリプトを実行」を選択してください。編集モードでは実行できません。

 

 

参照: