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この章では、Enterprise Architectで利用可能なモデリングのうち、UMLのダイアグラムや要素・接続について説明します。
Unified Modeling Language (UML)は、Object Management Group(OMG)によって管理され、Enterprise Architectが対応するバージョンは2.5です。
項目 |
説明 |
Unified Modeling Language (UML) |
Enterprise Architectを利用したモデリングは、UMLに基づいて行います。UMLは、ソフトウェアシステムの設計において利用されるルールや記法を定義した標準です。記法では、さまざまな外見を持つグラフィカルな要素が定義されています。また、ルールでは、要素間がどのように関連付けられ、どのような状態を持つかが定義されています。 UMLはソフトウェアシステムを作るためのツールではなく、システムを定義するための可視的な言語です。 UMLには、関連するプロセス(手順・方法論)は決められていません。単なる表現方法(記法)です。つまり、ソフトウェアの設計開発においてさまざまな方法・局面で利用できます。 UMLは柔軟性があり、拡張可能で包括的に利用できるように設計されました。これにより、すべてのシステムモデリングにおいて活用できる記法として十分に利用できます。結果として、数多くのダイアグラムとそのダイアグラムに配置されるさまざまな要素・要素に設定可能なさまざまな属性が存在します。さらに、ステレオタイプやタグ付き値・UMLプロファイルなどで拡張できます。 Enterprise Architectでは、さらに追加のカスタム図や要素を提供しています。これにより、さらに範囲を広げたモデリングを行うことができます。 |
幅広い適用範囲 |
UMLはソフトウェアの設計開発を前提として定義されましたが、現実のさまざまな領域に対しても適用することが可能です。具体的には、ビジネス・科学・工業・教育などの領域への展開が考えられます。組織の階層定義や配置図などとして利用できます。 Enterprise Architectでは、独自のダイアグラムを数多く提供し、ソフトウェアの設計開発にとらわれない利用が可能になっています。 |
UMLを特定の領域のために拡張する |
UMLプロファイル・パターン・文法・データ型・制約・MDGテクノロジーやその他の拡張の仕組みを利用することで、Enterprise Architectは特定の領域のための独自記法(DSL:Domain Specific Language)を定義し活用できます。 Enterprise Architectでは独自のモデルを定義し活用できますが、その定義の手段にもUMLを利用しています。 |
UMLの訳語について |
Enterprise ArchitectでのUMLに関する用語の翻訳は、UMTP(UMLモデリング推進協議会)が発行するUML用語集を中心に、書籍などを参考に訳語を制定しました。 ツールボックスの表示名など、いくつかの表示内容についてカスタマイズできます。「ツールボックスの表示名のカスタマイズ」のページをご覧ください。 |
参照: