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UMLプロファイルとは?
UMLプロファイルは、特定の領域における独自のモデルの表現のために、UMLのモデルを拡張するための仕組みです。UMLプロファイルは、要素や属性・操作・接続などに適用されるステレオタイプとタグ付き値で構成されています。特定のモデルにおける問題を記述したり、そのモデルの領域でのモデルの構築を手助けするために利用されます。例えば、「UMLによるXMLアプリケーションモデリング」という本の中でデビッド・カールソンによって定義されたXMLのためのUMLプロファイルは、基本的なUMLのモデル要素でXSDスキーマのモデリングを行うための拡張方法を表しています。
Enterprise Architectでは異なったプロファイルを読み込んで、利用するための仕組みを提供しています。Enterprise ArchitectのUMLプロファイルはXMLファイルとして出力し、利用できます。このUMLプロファイルのXMLファイルは独自の形式で記述されています。このXMLファイルは、モデルブラウザ内のリソースタブに読み込むことができます。一度読み込まれると、プロファイルに含まれる要素をドラッグ&ドロップで現在のダイアグラムに追加できます。追加した要素には、自動的にステレオタイプやタグ付き値・既定値・ノート・外見(書式)などが設定されます。さらに、既存のクラスに対して、UMLプロファイルで定義された属性や操作をドラッグ&ドロップして追加できます。
プロファイルを読み込むと、自動的にツールボックスのグループを作成しますので、ツールボックスからドラッグ&ドロップで定義した要素を配置できます。
ヒント: |
要素の書式を制御することだけが目的であれば、プロファイルを作成せずにテンプレートパッケージの機能で実現できる場合があります。 詳細は 「テンプレートパッケージ」 のページをご覧ください。 |
モデルブラウザ内のリソースタブのプロファイル
モデルブラウザ内のリソースタブは、UMLプロファイルのほかにも、ドキュメントのテンプレートなどのプロジェクトに付随する情報を格納・参照できます。初期状態では何も含まれていませんので、必要に応じて内容を追加します。UMLプロファイルもここに格納され、自由に追加できます。
UMLプロファイル内の項目はステレオタイプ付き要素として定義され、次のような目的で利用されます。
また、独自のUMLプロファイルを作成し、設計対象に固有のドメインのモデリングのために利用できます。詳細は 「API・アドイン・スクリプト」 のページをご覧ください。
参照: