Enterprise Architectでは以下の情報に基づいた、シンプルな見積もり技術を利用できます。
この方法では、既に完了した過去の複数のプロジェクトを基準として利用して、値を決定します。実際に実施した内容から値を推定するのではなく、予測に基づいて適当に作成した値から実際のプロジェクトの工数を見積もることは行わないでください。
利用手順:
リボン |
設計支援 > プロジェクト > QAレポート > QAレポート > ユースケース測定タブ |
詳細:
項目 |
説明 |
選択パッケージ |
モデルブラウザで選択された対象のパッケージです。 このパッケージに含まれるすべてのユースケースがレポートの対象になります。 |
再読込 |
プロジェクトツリーを再検索します。フィルタ条件を変更した後に利用します。 |
フェーズ |
対象とするユースケースのフェーズを指定します。*はすべてを対象とします。 また、1.*と指定した場合には、1.1や1.2などが対象になります。ボタンを押すと「フェーズ不一致」に変わり、条件を満たさないものが表示されるようになります。 |
キーワード |
ユースケースのプロパティにあるキーワードの値でフィルタします。 指定した文字列がキーワードの値に含まれるものが対象になります。ボタンを押すと「キーワード不一致」に変わり、条件を満たさないものが表示されるようになります。なお、いずれの場合も、キーワードの値に何も設定されていない要素は除外されます。 |
ブックマーク |
ブックマークされているもののみを対象にするかどうか選択します。 |
ユースケース(の数) |
見積もり対象のユースケースの合計です。 具体的な対象要素は、この項目の下の一覧に表示されています。 |
アクターを含む |
見積もりを行う場合に、アクターも計算対象に含めるかどうかを指定します。 |
プロジェクトの持つ技術的複雑さの程度を示すパラメータです。 最終的なTCF値が1未満の場合には、すべての計算で見積もられた値が小さくなります。逆に、1以上の場合には、計算で見積もられた値が大きくなります。 |
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プロジェクトの持つ環境的複雑さの程度を示すパラメータです。最終的なECF値が1未満の場合には、すべての計算で見積もられた値が小さくなります。逆に、1以上の場合には、計算で見積もられた値が大きくなります。 |
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未補正ユースケース値(UUCP) |
未補正(未調整)のユースケース値です。これは、ユースケースに定義された複雑さの合計値です。 |
ユースケースごとの平均時間 |
容易・普通・困難に割り当てられた、ユースケースの平均作業時間です。 これは表示のみの情報で、変更はできません。 |
見積もりの合計 |
最終的な結果の詳細情報です。 プロジェクトの種類や既存のプロジェクトの結果から導かれる能力に一致するように、ユースケースポイントごとの工数を適切にする必要があります。 |
再計算 |
見積もりを再計算します。ユースケース値の変更後に利用します。 |
レポート生成 |
現在の見積もりに関する情報をRTF形式で出力します。 |
レポート表示 |
出力したレポートの内容を表示します。 |
既定の作業効率 |
最終的な計算に利用される既定の作業時間と効率を設定します。 |
注意: |
この方法は、既知のプロジェクトが複数存在し、そのプロジェクトの結果から見積もりを出します。見積もりに必要なパラメータについて、既存のプロジェクトを元に算出・設定する前にこの機能を利用しても、意味のある結果は得られません。 |