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Enterprise Architectのシミュレーション機能では、ステートマシン図やアクティビティ図においてフォーク・ジョイン要素を利用することで、マルチスレッドでのシミュレーションを実行できます。

(ステートマシン図のマルチスレッドの場合には、状態内に区画を作成するか、あるいは状態マシン要素内にステートマシン図を作成し、フォーク・ジョイン要素から分岐する際の分岐先として状態マシン要素を指定する必要があります。)

 

フォーク・ジョイン要素は、分岐する場合と統合する場合の両方に利用できますが、分岐と統合を兼ねることはできません。

 

下の画像の例では、以下のようになっています。

• 実行中の位置は2つのスレッドに分岐しています。
• そして、それぞれにアクティブな(実行中の)アクション要素が存在します。この例では、下の処理が先に進み、ジョイン要素の前で停止します。
• 上の処理もジョイン要素に到達すると、2つのスレッドが1つに統合され、シミュレーションが継続します。
• 自動実行を行っている場合には、両方のスレッドが1サイクルで同時に処理が行われるように見えます。ブレークポイントに到達した場合やステップ実行を行っている場合には、それぞれのスレッド毎に処理が行われるように表示されます。
• コールスタックサブウィンドウでは、両方のスレッドの情報を確認できます。複数のスレッドが統合すると、サブウィンドウでの表示も1つになります。
• なお、変数はすべてのスレッドで共有されます。それぞれのスレッド毎の変数を作成したい場合には、スレッドが分割した後に、ローカル変数を新規に定義・利用してください。

 

 

 

 

参照:

• フォーク/ジョイン