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ModelicaやSimulinkのブロックに対して作成したSysPhSコンポーネントを参照するブロックやプロパティを設定した後、そのプロパティに具体的な値を設定する状況を考えます。ブロックを型として持つプロパティ要素に設定するのではなく、ブロック自体が持つプロパティ要素に値を設定するかどうかは、実際の利用ごとにその値が変わるかどうかによります。
ブロックのプロパティで定義
下のタンクの例では、定数「Gravity」が定義されていますが、この定数の値は不変です。このような場合は、実際の値はブロック側で定義するのが最適です。
この図では、水の流体密度(10kg/m3)も設定されていますが、プロパティやシミュレーションのデータセットでこの値を上書きして、油などの他の流体の密度としてシミュレーションを実行できます。
内部ブロック図のプロパティで定義
例えば、3.3kΩの抵抗器と5.6kΩの抵抗器のように、1つのブロックの型を持つ多数のプロパティがそれぞれ異なる値で使用される場合、初期値はブロック側では設定せず、初期値を持たないブロックを型として持つ、内部ブロック図に配置されるプロパティ要素の初期値として定義するのが最適です。
この例では、半径が同じで深さが異なる2つのタンクがあるので、この内部ブロック図で作成した2つのタンクパーツのFluidLevel(タンクの深さ)は異なります。
この2つのプロパティの型としてFluidLevelブロックが指定されていることに注意してください。
値の設定方法
ブロック内のプロパティに特定の型を指定できます。こ れは、プロパティサブウィンドウのプロパティタブにある種類の欄で設定できます。 参照()ボタンを押し、既存の要素を選択するのが効率的です。
シミュレーション時に値を設定する
SysMLモデルに対して値を設定するのではなく、シミュレーションの実行時に変数を設定できます。このような場合には、データセットを使用して、同じモデルに対するシミュレーションで、異なる値で結果を確認できます。詳細については、「データセットの利用」のヘルプトピックを参照してください。