データセットの利用

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データセットの利用

パラメトリック図で利用するSysMLブロックに対して、複数のデータの定義(データセット)を保持して、切り替えてシミュレーションを実行できます。また、同じモデルに対して繰り返しシミュレーションを実行する場合に効率よく実行できます。シミュレーションの実行時に、どのデータセットを利用するかを指定できます。

 

ブロックは、SysMLSimModel(最上位の要素で、汎化したり他の要素の一部になることはできないもの)か、SysMLSimClass(汎化したり他の要素の一部になることが可能な要素)のいずれかとして指定できます。SysMLSimModel要素に対してシミュレーションを実行する際には、複数のデータセットが定義されている場合には、実行時に利用するデータセットを指定できます。SysMLSimClassが複数のデータセットを持っている場合には、既定となるデータセットを事前に指定しておかなければなりません。

 

 

利用手順:

リボン

シミュレーション > SysML > Modelica/Simulink > シミュレーションの設定 > "block" グループ >名前の列 > ブロック要素を右クリック > データセットの作成

 

 

データセットの管理

項目

説明

作成

対象のブロック要素を右クリックし、「データセットの作成」を選択して下さい。SysMLSimClassかSysMLSimModelとして指定されている要素が対象です。

複製

既存のデータセットを複製する場合には、対象のデータセットを右クリックし、「データセットの複製」を選択して下さい。複製されたデータセットはブロック名の近くの一覧の末尾に追加されます。 ボタンを押し内容を編集できます。

削除

対象のデータセットを右クリックし、「データセットの削除」を選択して下さい。

既定のデータセットに設定

対象のデータセットを右クリックし、「既定のデータセットに設定」を選択して下さい。明示的にデータセットを指定しない限り、このデータセットを利用してシミュレーションを実行します。

 

 

データセットの設定

このダイアログでは基本的なデータを表示します。Valueの列の内容を編集できます。

 

 

項目

説明

Attribute

Attribute(属性)の列には、対象のブロックが保持するプロパティが表示されます。

Stereotype

Stereotype(ステレオタイプ)の列には、対象の属性が固定値(SimConstant)であるか変数(SimVariable)であるかが表示されます。

Type

Type(型)の欄には、対象のプロパティの型が表示されます。型付けされているブロックの名前か、Realなどのプリミティブ型の名前が表示されます。ブロックで型付けされている場合、そのブロックが持つプロパティについても設定できます。

Default Value

Default Value(既定値)の列は、SysMLモデルにおいて初期値として指定されている内容は、データセットが継承されている場合の親のデータセットの値が表示されます。

Value

Value(値)の欄は、既定値を上書きする場合に、その値を指定します。

読込・出力

読み込みと出力のボタンは、設定した内容をCSV形式で出力して外部のツールなどで活用したり、設定済みのCSVファイルの内容を読み込んだりする場合に利用します。

 

 

参照: