Simscapeとの連携

Simscapeは、物理フローを持つ物理システムのモデル化に使用されます。SysML内部ブロック図をSimscapeモデルに変換することで、Simscapeの膨大なライブラリブロックの配列を多くの異なる物理領域に適用できます。

Enterprise Architectは、SysMLの内部ブロック図をMATLABのSimscapeに変換できます。SimscapeはSimulinkのオプションの拡張機能で、物理システムのモデリングを可能にし、要求された出力のシミュレーションやプロットを行うことができます。ブロック要素は物理オブジェクトを表し、フローは物質やエネルギーの物理的な流れ（液体・電流・ガス・力/トルク・熱の流れなど）を表します。内蔵のSysPhSパターンを使用して、膨大な数のSimscapeライブラリブロックを利用したり、SimulinkBlockステレオタイプを使用して独自のカスタムライブラリブロックへの参照を作成したりできます。

物理フロープロパティは、ブロックによって型付けされ、PhsVariableとPhsConstantを1つ含む必要があります。SysML パースペクティブで利用可能なSysPhSのモデルテンプレートを利用します。

SysPhS elements for physical interaction
SysPhS elements for signal flow

条件

シミュレーションの設定タブで'Simscapeを利用'にチェックを入れてください。
向きがinoutあるいはnoneのポートは、Simscapeモデルでの物理フローとして扱います。
上記のポートをもつブロックのみがSimscapeへの生成対象となります。inあるいはoutの向きのポートも持つ場合には、Simscapeの'physical signals'として扱います。outの 'physical signals'に接続するか、あるいは Simulink の入力あるいは出力と接続できます。

参照: