派生履歴間のトレーサビリティ

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派生履歴間のトレーサビリティ

派生設計の機能を利用する場合に問題となり得るのが、既存モデルと派生したモデルとの間の関係、特に複数回の派生を経た場合の関係を把握することです。この問題については、Enterprise Architectの既存の機能を活用し関係を可視化することが解決策となります。

 

 

トレーサビリティサブウィンドウ

トレーサビリティサブウィンドウを利用することで、派生関係も把握できます。「モデル」リボン内の「要素」パネルにあるトレーサビリティボタンを押すと表示されます。

 

 

 

関係する要素の追加

関係する要素の追加機能を利用することで、派生要素間の関係をダイアグラム上に可視化できます。

 

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操作方法

1

新しくダイアグラムを作成します。

(参考:トレーサビリティダイアグラムの作成)

2

対象の要素をモデルブラウザからドラッグし、ダイアグラムにドロップします。

要素の配置ダイアログが表示される場合には、「配置形式」として「そのまま配置」を指定します。

3

対象の要素をダイアグラム内で右クリックし、「関係する要素の配置」を選択します。関係する要素の配置ダイアログが表示されます。

4

ダイアログ内で以下のように操作します。

  • 接続の種類は「追跡」を選択します。
  • 「探索範囲」を指定します。
  • 「更新」ボタンを押し、条件に該当する要素を一覧に表示します。

5

一覧に表示されるすべてのチェックボックスにチェックを入れ、OKボタンを押してください。

 

 

対象の要素をモデルブラウザからダイアグラムにドロップします。

 

 

対象の要素を右クリックし、 「関係する要素の配置」 を選択します。関係する要素の配置ダイアログが表示されます。

関係する要素を選択し、OKボタンを押します。

 

 

 

関係

接続ブラウザを利用することで、選択した要素と関係のある要素を一覧で表示できます。特に、このウィンドウ内でバージョンを確認できますので、派生関係の把握に便利です。

接続ブラウザに表示されている要素を右クリックすることで、プロパティを確認したり、要素が利用されているダイアグラムに移動したりできます。

 

 

 

バージョンによるフィルタ

ダイアグラム内に異なるバージョンの要素が配置されている場合に、ダイアグラムのバージョンの要素のみを視覚化できます。

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操作方法

1

ダイアグラムのプロパティダイアログを開きます。

2

バージョンの欄が、現在のバージョンになっていることを確認します。

3

「バージョンでフィルタ」 にチェックを入れ、プロパティダイアログを閉じます。

 

 

フィルタを適用した例

 

 

参照: