TFS環境の構築

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説明

TFSの入手とインストール

Enterprise ArchitectはTFSのバージョン管理機能を利用するために、TFSのコマンドラインクライアントを利用します。

TFSのコマンドラインクライアントは、通常はVisual Studioのインストール中に自動的にインストールされます。

TFSプロジェクトの設定

TFSプロジェクトにはさまざまなフォルダを作成できます。バージョン管理される対象の情報を格納するためのソース管理フォルダをプロジェクト内に作成してください。Enterprise Architectのプロジェクトが複数ある場合には、別々のフォルダを作成してください。

1つのEnterprise Architectプロジェクトに対して複数のモデルルートを作成して多くの情報を格納している場合には、それぞれのモデルルートに対してソース管理フォルダを作成して割り当てることをお勧めします。

設定方法の詳細はTFSのドキュメントをご覧ください。

TFSのワークスペースの選択

Enterprise Architectがバージョン管理されたパッケージのファイルを入出力する場合には、各ユーザーのマシンに作業コピーのフォルダが存在する必要があります。バージョン管理設定を定義するとき、ローカルプロジェクトのパスとして指定されるのはこのフォルダです。

作業コピーのフォルダは、管理されたファイルを修正するサンドボックスです。作業コピーのフォルダは通常、バージョン管理リポジトリ内に存在するフォルダに関連付けられています。TFS では、TFS ワークスペースを使用して、PC 上のローカル作業フォルダを TFS プロジェクト内のソース管理フォルダーにマッピングします。

TFS 2012 と VS 2012（およびそれ以降のバージョン）には、ローカルワークスペースと呼ばれる新しいタイプのワークスペースがあります。Enterprise ArchitectでTFSのローカルワークスペースを使用しないでください。ローカルワークスペースはファイルへのチェックアウトやロックの適用に対応していないため、Enterprise Architectのバージョン管理にはサーバーワークスペースのみを使用する必要があります。Enterprise Architectはチェックアウト・ロックの存在に依存して、パッケージは排他的にしかチェックアウトできず、指定されたパッケージが他のプロジェクト(例えばプライベートモデルの配置)で既にチェックアウトされていないことを保証します。これは、Enterprise Architectがバージョン管理に使用するXMIファイルをマージすることが現実的でないために必要です。

1つのTFSワークスペースは、複数の異なるローカルディレクトリに割り当てることもできます。そのそれぞれが、プロジェクト内のフォルダに対応します。

ソースファイルなどと同じフォルダ内でまとめてバージョン管理するよりは、Enterprise Architectの情報のみを1つのフォルダに入れて管理する方が、性能が向上する場合があります。具体的には、異なるワークスペースを作成してEnterprise Architectに割り当てたり、既存のワークスペース内の異なるフォルダ内への割り当てたりします。

排他チェックアウトのための設定

Enterprise Architectのモデル情報をバージョン管理する場合には、XMIファイルを管理します。このXMIファイルは、他のテキストファイルなどとは異なり、行単位でのマージはできません。よって、XMLファイルに対して排他ロックするように設定し、行単位でマージすることのないようにする必要があります。

TFSの作業ディレクトリの確認

Enterprise ArchitectはTFSのバージョン管理機能を利用するために、TFSのコマンドラインクライアントを利用します。利用する作業ディレクトリ内のファイルについて、コマンドラインクライアントで、ファイルの追加・コミット・チェックアウトが問題なく実行できるかどうかを確認してください。

(参考:TFSの作業ディレクトリの動作確認)

注意:

• TFSはSCCクライアントとしても利用できます。マイクロソフトのWebサイトからMS TFS-SCCクライアントをダウンロードすることで、利用できます。