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Enterprise Architectには、大変強力かつ柔軟なビューシステムが用意されており、システム組込みのメタモデルにも、ユーザー定義のメタモデルにも対応しています。 このビューシステムには、高度に焦点を絞ることのできるダイアグラムがあり、ある特定のタスクを達成するのに必要なコアな部分に対して利用可能な要素と接続だけに、対象を絞ることができます。例えば、あるクラス図に対し階層ビューが実行される場合、「クラス」に対して利用可能な要素のみ、また「継承」に対して利用可能な接続のみ、に対象を絞ることが可能です。
このビューシステムを利用し、ツールボックスに表示される利用可能な要素や要素間の接続を適切にコントロールすることで、現状のモデリングに必要な要素のみを使用した、意図した目的に合致したダイアグラムを作成できます。 余分な情報をカットし、利用可能な構成物を減らすことは、設計が意図した目的に適していること、またモデルの可読性と正確性に悪影響を与えかねない無関係なモデルを避けること、を確実にする上で、大変優れた方法です。
メタモデルビュー
項目 |
説明 |
システム |
Enterprise Architectは、組込みのメタモデルビューを幅広く提供しており、多くのモデリングシナリオとドメインに対応できます。 多くのモデルテンプレートは、メタモデルビューとあらかじめセットになっています。 また、「ダイアグラム・モデルのテンプレートの追加」ダイアログには、多くの派生ダイアグラムビューがあり、基本的な種類のダイアグラムの特性が拡張されたり、絞り込まれたりしています。 (参照:組込みのダイアグラムビュー) |
カスタム |
Enterprise Architectでは、システムに定義されているメタモデルベースのビューを利用できるだけでなく、ユーザー自身のメタモデルを作成し、現モデルに簡単に追加できます。これにより、ユーザーや他の設計者が、様々なダイアグラムに対して、ユーザー定義のメタモデルを必要に応じて適用できます。 例えば、ある組織において、まず要求モデルのニーズに対処する特定のメタモデルセットを定義し、続いてすべての要求図に対してこのメタモデルビューの使用を指示できます。 (参照:メタモデル制約の定義、独自のダイアグラムビュー) |
ビューシステムの機能
項目 |
説明 |
ダイアグラムフィルタ |
設計者は、ビューシステムによって、ツールボックスの表示内容をコントロールできるだけでなく、ダイアグラムフィルタを有効にし、現ビューセットの一部でない要素をすべてグレーアウトできます。 この機能によって、設計者は、選択したビューの目的に合致しないモデルの部分を修正したり、また、そこに存在する必要はあるが、現在のモデリングの目的の一部ではない要素を、フィルタを使って除外できます。 |
ダイアグラムのプロパティ |
ダイアグラムのプロパティダイアログには、新しく、選択されたダイアグラムタイプに対し利用可能なビューのドロップリストが追加されました。 ドロップリストからビューを1つ選択することで、ツールボックスに表示される利用可能な構成物を減らし、クイックリンク機能に表示されるエントリを制限できます。 設計者は、簡単にビューを有効にできます。また、必要であれば削除もできますが、実際のモデル内容には影響がありません。 |
ダイアグラムビュー |
ダイアグラムの追加時には、ダイアグラムの種類によっては異なるビューがいくつか選択可能です。それぞれ、違った要素と接続が利用可能になりますが、とりわけUML、SysML、BPMN、UAFなどのダイアグラムタイプの目的に焦点をあてています。高度な機能を持たないシンプルなアクティビティ図をモデリングすることが目的である場合は、完全なアクティビティダイアグラムセットを使うよりも、UMLアクティビティ図セクション配下のシンプルなアクティビティビューの方が、優れた選択肢であることもあります。 |