パースペクティブのモデリング

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パースペクティブのモデリング

パースペクティブワークスペース

パースペクティブのMDGテクノロジーには、独自のパースペクティブをモデリングできるパースペクティブワークスペース図が含まれます。パースペクティブワークスペース図を開くと、パースペクティブ モデリングのツールボックスが表示されます。このページでは、このパースペクティブワークスペース図で使用される要素とパッケージについて説明します。

 

内容を定義したパースペクティブワークスペースのパッケージを選択し、「アドイン・拡張」リボンの「パースペクティブの生成」ボタンを押し、右クリックメニューの「パースペクティブを有効化」を使用して、パースペクティブワークスペースの内容を利用可能にできます。また、同様に右クリックメニューから無効化できます。

 

 

 

パースペクティブ

パースペクティブは、<<perspective>> ステレオタイプを持つクラスで表されます。パースペクティブワークスペースを有効化すると、ワークスペース内のパースペクティブ要素の名前が一覧の「モデル要素の定義」の列に表示されます。パースペクティブは、テクノロジーセットを持ち、セキュリティグループと結びつきます。

 

 

テクノロジーセット

テクノロジーセットは、<<technology set>>ステレオタイプを持つクラスで表されます。テクノロジーセット要素の名前は定義としては利用されません。これは、<<technology>>ステレオタイプを持つ属性で表されるMDGテクノロジーの集合で、パースペクティブのすべてまたは一部を構成します。パースペクティブは複数のテクノロジーセットを持つことができ、テクノロジーセットは複数のパースペクティブに属できます。右クリックメニューの「モデルの作成制限を設定」コマンドを使用して、このテクノロジーセットに制限を設定できます。テクノロジーセットには、タグ付き値 Strict と groupCategories が定義されています。

 

 

テクノロジー

テクノロジーは、<<technology>> ステレオタイプを持つ属性で表されます。ツールボックスからテクノロジーセット要素に属性をドロップするとダイアログが表示され、利用可能なMDGテクノロジーの一覧から選択できます。MDGテクノロジーを1つずつ選択する代わりに、すべてのMDGテクノロジーを含むテクノロジーセットのパターンが利用できます。

 

 

リボンセット

リボンセットはセキュリティグループと結びつきます。<<ribbon set>>ステレオタイプを持つクラス要素には、「モデル」「ダイアグラムなどの各リボンの分類を表す<<ribbon category>>要素が結びつき、各リボンの分類は<<ribbon group>>属性を持ちます。特定のセキュリティグループのメンバーがアクセスできるリボンのコマンドを制限したい場合は、セキュリティグループ要素を、そのメンバーがアクセスを許可されているすべてのリボンカテゴリとグループからなるリボンセットに結びつけます。ホワイトリスト方式で、結びついたもののみが利用できます。実際の作業としては、ツールボックスから作成するのではなく、リボンセット パターンをダイアグラムにドロップし、不要なリボングループを削除することをお勧めします。リボンセット要素にはdefaultというタグ付き値があり、起動時にどのリボンを表示するかを定義できます。既定値は「ホーム」リボンになります。

 

 

リボンカテゴリ

リボンカテゴリは、<<ribbon category>>ステレオタイプを持つクラス要素で表されます。リボンセットはリボンカテゴリを持ちます。リボンカテゴリは、リボングループ属性を持つことができます。リボンカテゴリは、各リボンのそれぞれに対応しますが、ホームリボンは常に存在すると見なされるため、定義には含まれません。

 

 

リボングループ

リボングループは、<<ribbon group>>ステレオタイプを持つ属性で表現され、リボンカテゴリによって所有されます。リボングループは、リボンの各パネルに対応します。リボンセットのパターンを使用して、リボンカテゴリとリボングループの完全なセットを一括で作成し、そこから不要なものを簡単に削除できます。必要なものをすべて個別に追加するよりもはるかに簡単です。リボングループをリボンから削除するには、その属性を削除するだけです。

 

 

セキュリティグループ

セキュリティグループは、<<security group>>ステレオタイプを持つクラス要素で表されます。リボンセットを持つことができます。セキュリティ(アクセス権)機能が有効なモデルでは、ツールボックスからセキュリティグループ要素をドロップするとダイアログが表示され、現在のモデルで定義されているすべてのセキュリティグループから選択できます。セキュリティが有効でないモデルでは、「プロジェクトの既定の設定」のみ表示されます。そのセキュリティグループが利用できるパースペクティブ・内部パースペクティブ・リボンセットと結びつけます。

 

 

内部パースペクティブ

内部パースペクティブは、<<internal perspective>>ステレオタイプを持つクラス要素で表されます。Enterprise Architectが既に保持しているパースペクティブを表現するために利用します。この要素とセキュリティグループ要素を結びつけることで、そのグループで利用可能なパースペクティブを指定できます。例えば、「Business Modeling」という内部パースペクティブをセキュリティグループにリンクすると、BPMNやBPSimなどのパースペクティブがそのセキュリティグループで利用できます。

 

 

内部パースペクティブ パターン

このパターンを利用すると、利用可能なすべての内部パースペクティブ要素が作成されます。このパースペクティブ要素をセキュリティグループに結びつけることで、そのセキュリティグループで利用可能なパースペクティブを指定できます。このパターンを使用して、内部パースペクティブの要素一式をダイアグラムに追加し、クイックリンクで 各セキュリティグループで利用できるパースペクティブを効率的に選択できます。

 

 

リボンセット パターン

このパターンでは、利用可能なすべてのリボンカテゴリを1つずつ作成し、利用可能なすべてのリボングループを属性として保持します。なお、このパターンは実行時の状態を反映しますので、リボンセットを制限されたセキュリティユーザが使用する場合、作成される要素や属性は少なくなります。リボンセットは、リボンカテゴリとグループのホワイトリストとして定義されます。少数のグループまたはカテゴリをリボンセットから除外するには、このパターンをダイアグラムにドロップし、<<has>>コネクタを使用してリボンセットから各リボンカテゴリに接続し、必要でないカテゴリ要素とグループ属性を削除します。

 

 

テクノロジーセット パターン

これらのパターンは、既定のパースペクティブと関連するテクノロジーセットを作成します。たとえば、システムエンジニアリングのパターンには、SysML、UAF、UPDM などのパースペクティブのテクノロジー(属性)が含まれます。これらのパターンから生成される要素について、<<has>> の接続でパースペクティブ要素に接続し、不要な属性を削除するこおで、効率よく定義を作成できます。