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シーケンスはいくつかのDBMSで利用可能な、ユニークな値を生成するための仕組みです。シーケンスを利用すると、同一の値を異なる列に設定してしまうことを防ぐことができます。この仕組みは、特に主キーに適用する場合に重要になります。Enterprise Architectのモデルとしては、シーケンスはステレオタイプの設定されたクラスか操作として表現しています。シーケンスは、既存のデータベースの内容を読み込む際に自動生成できます。
シーケンスの仕組みを利用することで、ユーザーが独自のユニークな値の生成器を作成する必要が無くなります。すべてのDBMSがシーケンスをサポートしているわけではありません。サポートしていないDBMSの場合には、列の値に対して自動的にユニークになるような値を生成する仕組み(自動インクリメント)が存在することが多いです。
Enterprise Architectでは、シーケンスは2種類の表現方法があります。
どちらの方法でも、生成されるDDL文は変わりません。これらの方法の違いは、モデル内でのデータの扱いとダイアグラム内での表現になります。
個別の要素として定義する場合
個別の要素として定義する場合には、ステレオタイプ «dbsequence» が付加されたクラス要素として定義します。以下のいずれかの方法で作成できます。
データベースビルダーで作成する
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操作方法 |
1 |
データベースビルダーを開きます。 |
2 |
対象のデータベースモデルを開きます。 |
3 |
ファンクションのパッケージで右クリックし「新規にDBシーケンスを追加」を選択します。 |
4 |
既定の名前を変更し、ファンクションの名前を設定します。 |
5 |
右クリックして「SQLオブジェクト プロパティ」を選択するか、ダブルクリックするとSQLオブジェクトエディタが開きます。 |
ダイアグラム内で作成する
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操作方法 |
1 |
作成対象となるデータベースモデリング図を開きます。 |
2 |
シーケンス要素をダイアグラム内にドロップします。
以下のような要素が追加されます。 |
3 |
右クリックして、「SQLオブジェクト プロパティ」 の項目を選択すると、内容を定義するためのSQLオブジェクトエディタが開きます。 |
SQLオブジェクト エディタ
SQLオブジェクトエディタは、シーケンスを含めてさまざまなデータベース設計に関する要素のためのプロパティダイアログです。
項目 |
説明 |
データベース |
対象の要素にデータベース管理システムの種類が指定されている場合には、その要素が表示されます。 指定されていない場合には、空欄になります。この要素と関係するデータベース管理システムの種類を指定して下さい。 (参考:DBMSデータ型の変更) |
ノート |
必要に応じて、補足情報を入力します。 |
Sequence definition |
SQLで、シーケンスの定義の内容を指定します。 入力する際には、SQLに関係するキーワードについてはインテリセンスの機能が利用できます。 |
操作として保持する
シーケンスは、ステレオタイプ<<sequences>>が付加されたクラス要素に対して、複数のシーケンスをまとめて定義できます。この場合には、それぞれのシーケンスはそのクラス要素の操作として定義され、シーケンスの内容については、それぞれの操作の振る舞いとして保存されます。
参照: