プロシージャ

プロシージャ (ストアドプロシージャ)は、DBMSサーバ上のテーブルのデータに対して特定の処理を実行するための、1つないしは複数のSQL文をまとめたものです。これらの定義は外部のアプリケーションからも呼び出せます。処理が複雑な場合の処理速度の向上にも役立ちます。

プロシージャはファンクションともにています。大きな違いは、ファンクションは他のSQL文の中から呼ばれるのに対し、プロシージャはCALL文やEXEC文(DBMSによって変わります)から呼ばれる点です。

Enterprise Architectでは、プロシージャは2種類の表現方法があります。

どちらの方法でも、生成されるDDL文は変わりません。これらの方法の違いは、モデル内でのデータの扱いとダイアグラム内での表現になります。

個別の要素として定義する場合

個別の要素として定義する場合には、ステレオタイプ «procedure» が付加されたクラス要素として定義します。以下のいずれかの方法で作成できます。

データベースビルダーで作成する

#	操作方法
1	データベースビルダーを開きます。
2	対象のデータモデルを開きます。
3	プロシージャパッケージを右クリックし、「新規にDBプロシージャを追加」を選択します。
4	作成するプロシージャの名前を設定します。
5	作成したプロシージャをダブルクリックすると、内容を定義するためのSQLオブジェクトエディタが開きます。

ダイアグラム内で作成する

#	操作方法
1	作成対象となるデータベースモデリング図を開きます。
2	プロシージャのアイコンをツールボックスからドラッグします。プロシージャ要素が配置されます。
3	右クリックして、「SQLオブジェクトプロパティ」の項目を選択すると、内容を定義するためのSQLオブジェクトエディタが開きます。

SQLオブジェクトエディタ

SQLオブジェクトエディタは、プロシージャを含めてさまざまなデータベース設計に関する要素のためのプロパティダイアログです。

項目	説明
データベース	対象の要素にデータベース管理システムの種類が指定されている場合には、その要素が表示されます。指定されていない場合には、空欄になります。この要素と関係するデータベース管理システムの種類を指定して下さい。 (参考:DBMSデータ型の変更)
ノート	必要に応じて、補足情報を入力します。
Procedure definition	SQLで、プロシージャの定義の内容を指定します。 (参照:インテリセンス、オプション - コードの編集)

操作として保持する

プロシージャは、ステレオタイプ<<Stored Procedures>>が付加されたクラス要素に対して、複数のプロシージャをまとめて定義できます。この場合には、それぞれのプロシージャはそのクラス要素の操作として定義され、プロシージャの内容については、それぞれの操作の振る舞いとして保存されます。

参照: