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追跡(トレーサビリティ)とは、設計開発のプロセスに沿って進められているかどうかを確認するための手段であり、モデル内の関係を定義・確認するための手段です。この設計プロセスとは、例えば「この要求やユースケースを実現するのはどの要素か?」という質問に回答できるようにするための内部的なモデル管理プロセスです。あるいは、システムの処理がモデリングされる場合に、「どの要求・ユースケース・クラス・コンポーネント・テスト項目やその他の要素がこの処理の実装と配置に関係しているか?」という質問に回答する手段を提供します。
追跡は、そのモデルが対象としない処理の局面を明らかにするのに役立ちます。システムが提供する処理には通常多くのマニュアルや自動化された外部の処理が含まれます。正しく構造化されたモデルでは、特定の機能の提供に当たり、どのような要求があるのかを示しています。また、要求されているすべての機能を満たしていることを確認できます。
追跡に関係する機能
Enterprise Architectにはこうした場合に利用できるさまざまな機能が提供されています。初期の要求から生成されたソースコードまでの一連の設計プロセスを定義と実装を追跡できます。
それ以外の範囲についても、追跡のためのダイアグラムを作成し関係を定義することで、さまざまな要素間の関係を定義し、追跡可能にできます。
変換の追跡
モデル変換の機能を利用した場合には、Enterprise Architectは自動的に変換の関係を示す依存の接続を作成します。これにより、トレーサビリティサブウィンドウで追跡できます。それぞれのPSM要素からどの要素やコードが生成されたか、あるいは、生成された要素がどのPSM要素から生成されたのか、を確認できます。
もし、変換機能を利用してモデルを変換する場合には、Enterprise Architectは自動的に変換の依存の接続を追加し、追跡可能な状態にします。この接続はトレーサビリティサブウィンドウを利用することで簡単に確認できます。それぞれのPSM要素がどの要素から生成されたか,ということが確認できます。