<< 目次を表示 >> ページ位置: Enterprise Architectの操作 > 追跡 (トレーサビリティ) > ギャップ分析マトリックス |
ギャップ分析マトリックスは、ソリューションに含まれる潜在的なギャップについて、モデル内の要素を元に分析するための道具です。
ギャップ分析マトリックスの機能は、コーポレート版以上で利用可能です。
基本的な考え方としては、ベースラインアーキテクチャとターゲットアーキテクチャの間の不足に着目することで分析します。不足には、意図的に省いたものや、意図せず削除されたもの、未定義のものなどがあります。
ギャップ分析マトリックス上では、以下の内容を指定できます。
利用手順:
リボン |
モデル > パッケージ > ギャップ分析 |
キーボード |
Alt + 1 > ギャップ分析 |
操作
ギャップ分析マトリックス上では、以下の操作が可能です。
メニュー |
説明 |
パッケージの選択
|
[選択]ボタンを押すことで、 「ターゲットアーキテクチャ」 と 「ベースラインアーキテクチャ」 を示すパッケージを指定できます。 対象のパッケージを指定してOKボタンを押してください。既定の設定では、指定したパッケージに含まれるすべての要素がマトリックスに表示されます。 |
要素の種類の指定
|
「フィルタ」のドロップダウンリストから要素を選択することで、マトリックスに表示される要素を指定できます。 要素の種類を指定すると、マトリックスの表示内容は更新されます。 |
ギャップの種類の指定
|
「ギャップ要素」のドロップダウンリストから要素の種類を指定すると、ギャップを作成した際には、その種類の要素が作成されます。 例えば、問題要素を選択した場合には、ギャップを示すよう外として問題要素が利用されます。 |
ベースライン
|
ベースラインアーキテクチャとして指定されたパッケージ内の要素は、縦方向に並べられます。 最後の行(「生成」)はターゲットアーキテクチャに存在するがベースラインアーキテクチャには存在しない項目を示すためのものです。 |
ターゲット
|
ターゲットアーキテクチャとして指定されたパッケージ内の要素は、横方向に並べられます。 最後の行(「欠落 / 削除」)はターゲットアーキテクチャに存在しないがベースラインアーキテクチャには存在する項目を示すためのものです。 |
ギャップのモデリング
|
「生成」あるいは「欠落/削除」のセルを右クリックすると、コンテキストメニューから以下の操作が可能です。
既にセルにギャップが定義済みの場合には、以下の項目が表示されます。
|
ギャップの作成
|
セルを右クリックし、「ギャップ要素の新規作成」を選択してください。 パッケージの指定ダイアログが表示されますので、作成する位置を指定します。ギャップ要素が指定された位置に作成されます。ギャップ要素のプロパティダイアログからは、さまざまなプロパティ設定が可能です。 |
既存のギャップ要素にリンク |
モデル内に既に存在するギャップ要素と関連づけることもできます。 対象のセルを右クリックし、「既存のギャップ要素にリンク」を選択してください。 |
ギャップ要素へのリンクを解除
|
リンクを作成済みのギャップ要素に対して、リンクを解除できます。 対象のセルを右クリックし、「ギャップ要素へのリンクを解除」を選択してください。対象のセルと要素とのリンクが解除されます。ただし、要素そのものは削除されません。 |
ギャップ要素の確認
|
対象の要素を含むセルを右クリックし、「ギャップ要素の編集」を選択するとプロパティダイアログが表示されます。必要に応じて、このダイアログからギャップ要素のプロパティを変更できます。
また、モデルブラウザ内の位置を調べることもできます。 |
行や列を非表示にする |
特定の列や行を隠したい場合は、隠したいヘッダーセルの右または下の境界線を左または上にドラッグすることで、その列や行を隠すことができます。境界線をつまんで引き戻せば、行や列を再び表示できます。あるいは、「更新」ボタンをクリックしても元の表示に戻すことができます。 |
ギャップ分析マトリックスのプロファイル |
ギャップ分析マトリックスでは、ターゲットアーキテクチャやベースラインアーキテクチャとして設定した内容などについて、プロファイルとして保存できます。 プロファイルの内容を作成・編集・削除する場合には、「オプション」ボタンを押してメニューを出し、希望する操作を選択してください。
|
作成済みのプロファイルを開く |
「プロファイル」のドロップダウンリストからは、既存のプロファイルを選択できます。 希望するプロファイルを選択すると、そのプロファイルでの定義の内容に応じてマトリックスの内容が更新されます。 |
注意: |
参照: