複数人数での設計にバージョン管理機能を活用

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複数人数での設計にバージョン管理機能を活用

ここでは、複数人数でのEnterprise Architectでの設計開発においてバージョン管理を適用し利用するための設定方法の概要を説明します。

 

 

操作手順:

複数人数での設計にバージョン管理機能を活用する手順の概要は次の通りです。:

(以下の説明ではプロジェクトファイルを想定していますが、DBMSリポジトリにモデルを格納する場合でもバージョン管理ツールは利用できます。)

 

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説明

1

バージョン管理ツールのクライアントを各自インストールします。

(参考:バージョン管理ツールの初期設定)

2

バージョン管理ツールのリポジトリを作成します。

3

バージョン管理に利用するプロジェクトを作成します。

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Enterprise Architectのモデルを格納するための領域をリポジトリ内に作成し、ローカルマシンに作業ディレクトリを作成します。

作業ディレクトリの作成は各自が行う必要があります。この作成は、プロジェクトを共有する場合でも、各自がプロジェクトを持つ場合でも必要です。

5

Enterprise Architectでバージョン管理機能を利用する前に、Enterprise Architectを利用せずに作成環境が正常に利用できるかを確認してください。(例: TortoiseSVNなどの外部ツールで動作を確認する)

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Enterprise Architectでプロジェクトファイルを開き、バージョン管理に関する基本設定を行います

 

なお、バージョン管理の関する「設定識別ID」は、チーム全体で共通にしなければなりません。同じバージョン管理リポジトリに対して異なる設定識別IDを指定するマシンが存在すると、バージョン管理の状態を適切に維持できません。

 

の設定を効率よく行うには、誰か1名が対象のプロジェクトファイルにバージョン管理の設定を行い、設定したプロジェクトファイルをネットワークドライブなどに配置し、チームで共有するか各利用者がコピーして利用します。

 

  • プロジェクトファイルを1つにして共有する場合には、共有されているモデルは1箇所に集約されていますので、モデルは自動的に共有され、変更内容を他の人がすぐに確認できます。
  • プロジェクトファイルを各自がローカルマシンに作成する場合には、モデルのコピーをそれぞれの作業者が保持する形になります。変更された内容を確認するためには、バージョン管理ツールのリポジトリから最新情報を手作業で取得する必要があります。

 

バージョン管理されているプロジェクトファイルを開いた場合に、バージョン管理の設定がそれぞれのマシンで行われていない場合にはメッセージが表示されます。この場合には、作業ディレクトリの作成やリポジトリから最新のファイルの取得などの基本設定を行う必要があります。

一度このマシンごとの設定を行えば、それ以降は自動的に利用可能な状態になります。

 

その後、各自が接続のための設定(リポジトリにアクセスするためのIDなど)をEnterprise Architectで行います。各自が設定した内容はWindowsのレジストリに保存されます。

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バージョン管理する対象のパッケージについてパッケージの設定を行います。

8

チェックアウトおよびコミットを行い、モデルを編集します。

 

注意:

プロジェクトで設定するバージョン管理の「設定識別ID」(バージョン管理の設定名)についてはすべてのマシン・すべての利用者で共通にする必要があります。複数のパッケージをバージョン管理する場合でも、この設定識別IDを共通にすることで、同じリポジトリに保存されます。逆に、設定識別IDを別にすることで、同じプロジェクト内で、異なるバージョン管理ツール・異なるリポジトリに保存できます。

 

 

参照: