独自のモデルテンプレートの追加

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独自のモデルテンプレートの追加

ユーザーがプロジェクト内でモデルを作成する際に、モデルテンプレートの追加ダイアログからEnterprise Architectが持つさまざまなモデルテンプレートを選択できます。このような独自のモデルテンプレートの情報をMDGテクノロジーに含めることができます。

 

 

利用手順:

その他

.mtsファイルを直接編集するには、テキストエディタを使ってファイルを開く必要があります。

 

 

MDGテクノロジーに独自のモデルテンプレートを追加する

MTSファイルを直接編集する必要があります。

 

#

操作方法

1

モデルテンプレートの内容になるモデルを作成します。最上位のパッケージを作成後、そのパッケージ内にパッケージ・ダイアグラム・要素などを配置します。

他のパッケージに含まれる要素を、このパッケージ内のダイアグラムに配置しないようにしてください。

また、他のパッケージに含まれる要素との接続を定義したり、分類子や型として利用しないようにしてください。

2

モデルテンプレートとして利用するパッケージをXMIとして出力します。

 

もし、モデルテンプレートを選択した際に、そのテンプレートの説明を表示させたい場合には、出力したXMIファイルと同名で拡張子をRTFとしたリッチテキスト形式のファイルを作成し、説明を記入してください。ModelPatternsディレクトリに配置してください。

3

(任意) 1つのMDGテクノロジーに複数のモデルテンプレートの分類を定義できます。mtsファイルをテキストエディタで開き、<Technology>要素の属性として以下の2つを定義してください。

  • categoryList: 分類名を定義します。カンマ区切りで複数の分類名を定義できます。
  • categoryMappings: それぞれのモデルテンプレートのgroupNameと分類との割り当て定義を指定します。形式は 'Group Name 1=Category Name A;Group Name 2=Category Name B;" のような形で、Category NameはcategoryListに含まれる文字列でなければなりません。

4

MDGロジーファイルをテキストエディタで開き、次の<ModelTemplates>ブロックを<MDG.Selections>ブロックの中に配置します。(「MTSファイルでの作業」のページもご覧下さい。)

 

<ModelTemplates>

 <Model name="Template Name"

        location="MyTemplatePackage.xml"

        icon = "34"

        isFramework= "false"/>

</ModelTemplates>

 

必要に応じて、<Model>ブロックを<ModelTemplates>内に複数追加してください。それぞれが1つのモデルテンプレートになります。

それぞれの属性の意味は次の通りです。

  • name: モデルテンプレートの一覧に表示されるテンプレートの名前です。モデルテンプレートは、パッケージの作成時などに呼び出せます。

 

  • location: フルパスで、モデルテンプレートとして利用するXMIファイルの位置を指定します。ModelPatternsディレクトリからの相対パスでの指定も可能です。
  • 対象のXMIファイルが ModelPatterns ディレクトリに配置されている場合には、ファイル名のみを指定します。(例: MyPattern1.xml)
  • XMLファイルは、MDGテクノロジーのXMLファイルと同じ位置に配置できます。説明用の同名のRTFファイルも配置できます。
  • ModelPatterns ディレクトリにサブディレクトリを作成してそこに配置する場合には MyTechnology\MyPattern2.xml のように相対指定となります。
  • 必要に応じて、絶対パスを指定できます。

 

  • icon: EAのアイコンリストの番号を指定します。以下、いくつかのよく使われる値です。
  • 29 = ユースケースビュー
  • 30 = 動的ビュー
  • 31 = 論理ビュー
  • 32 = コンポーネントビュー
  • 33 = 配置ビュー
  • 34 = カスタムビュー
  • (アイコンリストは、Enterprise ArchitectのインストールディレクトリにあるUserImage.bmpです。この画像内の位置を数値として指定しています。)

 

  • (任意) isFramework: モデルテンプレートの利用形態を必要に応じて指定します。
  • isFramework="true" - テンプレートの利用時に、モデルテンプレート内の要素や接続のGUIDを変更しません。プロジェクトを超えて、常に固定・共通の内容にしたい場合に指定します。
  • isFramework="optional" - テンプレートの利用時に、GUIDを初期化するかどうかを利用者が選択できます。
  • isFramework="false" - 常にGUIDを初期化します。この設定の場合、同じモデルテンプレートを複数回利用できます。isFrameworkの指定がない場合、この値が指定されたと見なします。

 

  • (任意) groupName: 分類名を定義している場合には、このモデルテンプレートがどのグループに含まれるかを指定します。

5

作成したMTSファイルを利用し、MDGテクノロジーのファイルを再生成してください。

 

注意:

  • 「ModelPatternsディレクトリ」は、Enterprise Architectのインストールディレクトリにあるほか、
    %APPDATA%\Sparx Systems\ModelPatternsも利用できます。
  • 定義の具体的な例として、Enterprise Architectが標準で提供するBPMN2.0のMDGテクノロジーのXMLファイルが参考になります。Enterprise Architectのインストールディレクトリの「MDGTechnologies」フォルダにあるBPMN 2.0 Technology.xmlファイルです。

 

 

参照: