要求

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要求

Enterprise Architectは、エンタープライズ・ビジネス・ソフトウェア・ハードウェア・システムエンジニアリングなどのプロジェクトにおける要求定義を支援します。 機能要求や非機能要求を含め、要求の種類は数多く用意されているほか、プロジェクトに応じて新しい要求の種類を追加できます。 UMLでは、要求は定義されていませんが、Enterprise Architectでは、要求を独立した種類のモデリング要素として定義し、他の要素との関係を定義可能とすることで、トレーサビリティを確立できるようにしています。プロジェクトマネージャやビジネスアナリストが、ステークホルダーのニーズや仕様書に従って設計・実装・テストされていることを追跡できます。さらに、拡張したユーザーストーリー要素など他の要素も活用することで、アジャイルバックログの定義などにも活用できます。

 

説明

分析の段階では、単純なシステムの要求を把握することが望ましい場合が多くあります。把握した要求を、要求要素として表現します。この要求は最終的にはユースケースで実現されます。

初期の要求事項を収集する段階では、要求事項を列挙することは要求要素を作成・配置することで達成します。

要求事項は、集約の接続などを用いて階層構造にできます。

 

 

 

例:

下のダイアグラムではどのようにしてこれが行われるかを示しています。利用者がWebサイトにログインできるという要求事項は、ログインのユースケースによって実装されます(実現の接続があります)。

また、このログインのユースケースはビジネスロジックとASPページ・ログイン画面のWebページによって実装されます。この方法を利用することによって、複雑な依存関係と実装関係を詳細にモデリングできます。

 

 

 

注意:

  • 要求要素には、要素の右上に「E」の文字が表示されます。この文字の表示・非表示にを切り替えるには、ユーザーのオプションダイアログの要素グループにある「カスタム要素を区別する記号を表示」の設定を変更します。
  • 要求要素では状態を色で表現できます。状態の変更はプロパティダイアログで行います。状態に対応する色の変更は状態の種類ダイアログで行うことができます。
  • モデルブラウザから要求要素をドラッグし、ダイアグラム内の他の要素にドロップすると、要求要素のダイアグラム内への配置にはならず、その要素と要求要素との間に「実現」の接続が作成されます。これにより、ドロップ先の要素のプロパティダイアログの「要求」グループに、ドロップした要求要素の情報が表示されるようになります。

 

 

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