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UMLの振る舞い図に属するダイアグラムでは、時間に依存するシステムの状況を描写し、システムの動的な概念と、それらが互いにどのように関係するかを記述します。これらのダイアグラムで利用される要素は自然言語における動詞のような扱いになるものもあり、それらをつなぐ接続によって時間の経過を表現します。例えば、車両予約システムのアクティビティ図には、「予約をする」「車を借りる」「クレジットカードの詳細を提供する」などのアクション要素が含まれます。アクティビティ図におけるアクティビティパーティションなどを利用することで、構造との関係を示すこともできます。
振る舞い図には以下のダイアグラムが含まれます。
| ダイアグラムの種類 | 説明 | 
| ユースケース図 | ユースケース図はアクターとシステムの間のユースケースと関係を把握するために利用します。システムの機能的な要求を記述し、システムの境界の外にある外部の関係者との関係やシステムの応答を示します。 | 
| アクティビティ図 | アクティビティ図はシステムの振る舞いをモデリングし、システムの全体の流れの中でその振る舞いがどのように関係するかを示します。 | 
| ステートマシン図 | ステートマシン図は状態がどのように遷移するのかを、トリガーによる遷移とガード条件による制約を利用して示します。 | 
| コミュニケーション図 | コミュニケーション図は実行時のオブジェクト間の関係に着目して、相互作用の内容を視覚化した図です。UML1.4ではコラボレーション図と呼ばれていました。 | 
| シーケンス図 | シーケンス図は時間の経過とともに行われる一連の処理としての振る舞いを示します。ワークフローの定義やオブジェクト間のメッセージのやりとりを示し、最終的な結果を得るまでの時間に沿った処理を記述します。 | 
| タイミング図 | タイミング図は異なるオブジェクトの振る舞いを同じ時間軸の中で表現します。また、時間の経過に伴うオブジェクト間の相互作用や状態の変化を視覚的に示します。 | 
| 相互作用概要図 | 相互作用概要図ではシーケンス図やタイミング図などの振る舞い図の間の処理を視覚化します。目的を達成するまでの処理の流れを示します。 | 
参照: