前提条件
PolarionとEnterprise Architectの連携を設定するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- Proクラウドサーバの有料ライセンスを利用していること
- Proクラウドサーバの設定で、Enterprise Architectのプロジェクトの設定で「OSLC, WebEA, 外部ツール連携を利用する」の項目にチェックが入っていること
- ProクラウドサーバとPolarionの間にネットワークアクセスがあること
- 外部データにアクセスするための権限があること
- Enterprise Architectのコーポレート版以上のエディションを利用していること
今回は、連携サーバとPolarionの連携プラグインは、Proクラウドサーバと同じマシン上で動作している前提としています。
PolarionとProクラウドサーバ・Enterprise Architectを連携する
以下の手順で作業を進めます。
- Proクラウドサーバ 設定ツールを起動します。
- 外部ツール連携タブを開き、「連携機能の有効化」にチェックを入れます。ポートの欄に、Proクラウドサーバの連携サーバが待機するポート番号を設定します。
- 左下の「追加」ボタンを押し、外部ツールの追加ダイアログを表示します。
- 「有効」のチェックボックスにチェックを入れます。
- 「名前」の欄に'Polarion'など、適切な名前を入力します。
- 「外部ツール」のドロップダウンリストで'Custom Integration'を選択します。
- 「プレフィックス」の欄には'Polarion'など、識別子を入力します。他の連携ツールと重複しないようにしてください。
- 「連携プラグイン」のパネルのポート欄には、Polarionのプラグインと連携サーバが通信するために利用するポート番号を指定します。
- 「DLLパス」の欄の右端の参照ボタンを押し、'PolarionSbpi.dll'ファイルを選択します。このファイルは、Proクラウドサーバのインストールディレクトリ内のSBPIフォルダに含まれます。
- 以下の手順から13までを設定した結果、参照するためのURLは <プロトコル>://<サーバ名>:<ポート>/ベースURL となります。プロトコルを適切に指定してください。
- 「サーバ名」の欄には、Polarionと連携するために利用するPolarionプラグインが動作するサーバ名あるいはIPアドレスを指定します。
- 「ポート」欄にはPolarionと通信するポートを指定します。
- 「ベースURL」の欄はPolarionサーバのURLのサーバ名以降の内容を設定します。
- 「ユーザ名」「パスワード」の欄を空にすると、Enterprise Architectからの利用時に入力する必要があります。利用者ごとにユーザが異なる場合には空欄としてください。
- 「ユーザ名」「パスワード」の欄を設定すると、その内容でPolarionサーバにアクセスします。そのプロジェクトを利用する、すべてのEnterprise Architectのユーザーが同じユーザでアクセスすることになります。
- 「項目の追加」「項目の編集」のチェックボックスは、Enterprise ArchitectからPolarionの項目を追加あるいは編集することを許容する場合には、チェックを入れてください。
- 「SSLのエラーを無視」は通常はチェックを外したままとします。
- その他の項目は、空欄あるいは既定値のままで構いません。OKボタンを押し設定内容を保存してください。
Enterprise ArchitectのプロジェクトとPolarionを結びつける
Proクラウドサーバの設定ツールの外部ツール連携タブでは、以下のように表示されます。
- 画面左下の「外部ツール」パネルには、連携ツールとしてPolarionが表示されています。
- 画面右下のパネルでは、'Polarion' が連携するプロジェクトを指定するための一覧が表示されます。
Polarionに結びつけるEnterprise Architectのプロジェクトのチェックボックスをクリックしてください。 をクリックしてすべてのプロジェクトを一度に選択できます。
「終了」ボタンを押し、設定ツールを終了してください。
Proクラウドサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
Enterprise Architectのプロジェクトを開き、Polarionの項目を参照できるかどうか確認してください。
連携をテストする
Enterprise Architectで、Polarionに結びつけたプロジェクトを開きます。
- 「アドイン・拡張」リボンの「入出力」パネルにある「外部ツール連携」ボタンの上半分を押します。
- 外部ツール連携が開きますので、ツールバーにあるナビゲーションの左端の地球マークのアイコンを押します。
- 一覧から「Custom Integraionを選択します。
- ナビゲーションの「Polarion」をクリックしてください。
- プロジェクトをクリックすると、そのプロジェクト内のすべての項目が表示されます。
データのマッピング
PolarionとEnterprise Architectがスムーズにデータ項目を交換するために、マッピングルールの見直しや編集を行う必要があります。
- Polarionの項目の種類が、Enterprise Architectの要素の種類に対応しているか
- Polarionの項目のどのプロパティが、Enterprise Architectの要素のどのプロパティに対応しているか
これらの作業については、「設定」のヘルプトピックで詳しく説明しています。
Polarionの項目を参照する
Enterprise ArchitectとPolarionの通信テストを行った際に、外部ツール連携タブで、ナビゲーションを開いてPolarionのプロジェクトの一覧を表示しました。
プロジェクトの1つを選択してから、再びドロップダウン矢印をクリックしてリストからフィルタの1つを選択すると、そのフィルタの項目がタブ内で一覧表示されます。
この一覧の項目が多い場合は、ウィンドウのツールバーにある「ハンバーガー」アイコンをクリックして、以下の機能を実行できます。
- リンクされた項目は、Enterprise Architectの要素にリンクされているPolarionの項目のみを表示します。
- 現在のコンテキストにリンクされている項目は、現在選択されているEnterprise Architectの要素にリンクされているPolarionの項目のみを表示します。
- リンクされていないアイテムは、まだEnterprise Architectの要素にリンクされていないPolarionのアイテムだけを表示します。
外部連携データの一覧に対して文字列でのフィルタを適用できます。
- 列のヘッダを右クリックし、「フィルタバーの表示/非表示」を選択します。(表示されていない場合)
- 列名のすぐ下にあるフィルタの入力欄に絞り込むための文字列を入力します。
選択したPolarionの項目のEnterprise Architectから参照できます。プロパティサブウィンドウ・ノートサブウィンドウ・要素ブラウザサブウィンドウのそれぞれには、選択された外部ツールの項目のプロパティ・ノートを表示するための個別のタブがあります。これらについては、「外部データの詳細」のヘルプトピックで説明しています。
Polarionの項目とEnterprise Architectの要素を結びつける
Enterprise ArchitectとPolarionの間の連携が完了すると、以下の作業ができます。
- Polarionの項目にリンクしたEnterprise Architectの新しい要素を作成する
- Enterprise Architectの要素にリンクしたPolarionの項目を新たに作成する
- Enterprise Architectの既存の要素をPolarionの項目にリンクする
- Enterprise Architectの要素を変更してPolarionの項目を更新する
- Polarionの項目の変更に伴い、Enterprise Architectの要素を更新する
- リンクしているすべてのEnterprise Architectの要素を、Polarionの項目の変更に合わせて更新する
これらの動作については、「要素の関連付け」のヘルプトピックですべて説明しています。
Enterprise ArchitectからPolarionの項目を作成すると、Polarionの作業アイテムグループに配置されます。
参照: