インストールと設定

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インストールと設定

Proクラウドサーバは標準的なWindowsインストーラのパッケージとして提供されます。インストール先はインストール時に指定できます。WebEAのファイルのインストール時の既定のインストール先は、C:\Program Files\SparxSystems Japan\Pro Cloud Server\WebEA\ です。

 

Proクラウドサーバのインストールおよび設定については、Proクラウドサーバについてのドキュメントをご覧ください。

既に過去のバージョンをインストール済みで、最新バージョンに更新する場合には「WebEAを新バージョンに更新」のページもご覧ください。

 

WebEA サーバのシステム要件

WebEAサーバを動作させるための必要条件は次の通りです。

 

 

インストールの手順

WebEAをインストールするには、いくつかの手順を実行する必要があります。環境によっては、いくつかの手順については実行する必要がない場合や、権限を持つ他の人が実施する必要があるかもしれません。なお、Proクラウドサーバはすでにインストール済みで、正常に動作していると仮定します。

 

WebEAを利用するためには、Proクラウドサーバのインストールだけでなく、Apacheなど何らかのWebサーバが必要です。最も簡単な構成は、Proクラウドサーバが動作するマシンと同じマシンにインストールします。

 

WebEAの設定を変更する手順は次の通りです。

 

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操作方法

1

Proクラウドサーバ上に存在するプロジェクトについて、WebEAから利用可能とするプロジェクトを決めます。

また、同時に下記の点についても確認・検討します。それぞれのプロジェクトについてのオプションが決まります。

  • 対象のプロジェクトでは、セキュリティ(アクセス権)の機能が有効になっているかどうか
  • プロジェクトの利用者にログインIDとパスワードを入力させるかどうか
  • 要素のディスカッションを参照可能にするかどうか
  • 要素のレビューを追加可能にするかどうか
  • 新しい要素を追加可能にするかどうか、追加可能にする場合、どの種類を追加可能にするか
  • 要素に関する補足情報を追加可能にするかどうか、追加可能にする場合、どの種類を追加可能にするか
  • 要素のノート欄を編集可能にするかどうか
  • テスト項目を編集可能にするかどうか
  • 担当者と作業の割り当てを可能にするかどうか
  • ウォッチリストの既定値をどうするか

2

手順1で利用すると決めたプロジェクトについて、Enterprise ArchitectからProクラウドサーバ経由で問題無く参照・利用できるかどうかを確認します。

(参考:ポートの設定)

3

手順1で利用すると決めたプロジェクトについて、データベースマネージャから 'Pro Features' のオプションを有効にします。Proクラウドサーバに付属する設定ツールを利用してください。

(参考:プロジェクトの追加 - OLEDB/ODBC)

4

OSLCを利用するように設定します。WebEAから利用するポートに対して設定してください。

5

手順1で利用すると決定したプロジェクトについて、「OSLC、WebEA、外部ツール連携を利用する」 のオプションが選択されていることを確認します。

(参考:Enterprise Architectからクラウドサーバに接続)

7

WebサーバでPHPが利用できるように、必要に応じてダウンロード・インストールします。

8

Webサーバを設定し、WebEAのページが表示されるようにしてください。具体的な手順は、利用するWebサーバによって変わります。

一般的には、WebEA用のWebサイトを新しく作成し、ポート番号を指定します。また、外部からの不適切な利用ができないように設定します。

9

WebEAのすべてのファイル ('C:\Program Files\SparxSystems Japan\Pro Cloud Server\WebEA\') をWebサイトのフォルダにコピーします。

更新インストール時の注意:

WebEAフォルダ内の設定ファイル \includes\webea_config.ini  および \includes\webea_strings.ini は、上書きしないように気をつけてください。

10

WebEAのインストールフォルダ (既定値では'C:\Program Files\SparxSystems Japan\Pro Cloud Server\WebEA\') にあるすべてのファイルを、Webサイトに対応するフォルダにコピーします。

 

注意:

WebEAの\includes\ フォルダについては、PHPからのみアクセス可能とし、外部から内容を参照できないように制限することを強くおすすめします。このフォルダには重要なファイルが含まれています。例えば、Apacheの設定ファイルでは以下のように設定します。

 <Directory "{website_path}/includes">

 AllowOverride none

 options none

 Require all denied

 </Directory>

必要なファイルをすべてコピーしたら、Webサーバを再起動します。

11

手順の1番での決定事項に沿って、 \includes\webea_config.ini  ファイルを編集します。

WebEAの設定ファイルに詳細は「WebEAの設定」のページをご覧ください。

 

ヒント:

  • includesディレクトリにあるwebea_config.iniの内容を編集し、また'SSCS_'で始まる設定を設定済みのProクラウドサーバを参照するように設定してください。
  • 過去にバックアップしたiniファイルがあり、同じ内容で復元する場合にはそのファイルをそのまま利用して設定を再利用できます。

12

サーバとは異なるマシンから、Webブラウザで http://{yourwebserver}/login.php を開きます。WebEAの最初の画面が表示されれば、Webサーバに関する設定は成功しています。この画面に表示される内容はwebea_config.iniファイルで設定した内容になります。

13

以下、追加の情報です。:

  • 必要に応じて、異なるWebサイト(サブディレクトリ)を作成し、異なる設定・異なるプロジェクトを利用可能にできます。例えば、あるグループには http://{yourwebserver}:180/ で利用するようにし、別のグループには URL http://{yourwebserver}:200/ で利用するようにできます。
  • ファイアウォールの設定を確認し、WebサーバとEnterprise Architectの間の通信が遮断されないようにしてください。
  • Proクラウドサーバが別のマシンにある場合には、ファイアウォールの設定を確認し、WebサーバとProクラウドサーバの間の通信が遮断されないようにしてください。

 

 

プロジェクトの設定

項目

説明

プロジェクトのオプションの設定

Enterprise Architectのプロジェクト内の情報は、WebEAで直接表示可能な形式では保存されていません。そのため、WebEAでモデルの内容を表示する場合には、モデルの内容が変更された際に自動的に表示可能な形式のデータを生成するように設定する必要があります。

Enterprise Architectを起動して対象のプロジェクトを開き、「ホーム」リボンの「設定」パネルにある「オプション」ボタンをクリックし、「プロジェクト」ボタンを押してください。プロジェクトのオプションダイアログのクラウドグループの「データの自動生成」の内容が、設定が必要な項目となります。

「ダイアグラムの保存時に画像マップを自動的に生成」の設定は、ダイアグラムの内容を変更し保存した際に、Webで参照可能なデータを自動的に生成し、プロジェクト内部に保持します。

「付属ドキュメント保存時にHTMLを自動的に生成」の設定は、同様に要素の付属ドキュメントを変更し保存した際に、Webで参照可能なデータを自動的に生成し、プロジェクト内部に保持します。

これらの設定が無効の場合、WebEAで内容を表示することができません。

既存のプロジェクトをWebEAで参照可能にする場合には、最初に「生成」ボタンを押し、既存の内容のデータを生成してください。このボタンを押さないと、変更していない内容については、Enterprise Architectから変更されるまではWebEAから参照ができません。

 

(参照:プロジェクトに保存されるオプションワーカープロセス)

ログインIDの作成と利用

WebEAでアクセス権(セキュリティ)の機能を利用する場合には、以下のいずれかを選択できます。

  • それぞれのユーザーごとのログインIDとパスワードを使う。この場合は、Enterprise Architectでプロジェクトを開く場合と同じような動作です。
  • WebEA側の設定によっては、すべての利用者が同じログインIDを利用することとし、入力を省略できます。 ('webea_config.ini' ファイルの sscs_model_user および sscs_model_pwd を利用します。)

(参照:ユーザーの管理)

Single Sign-On (SSO)

WebEAはシングルサインオンにも対応しています。

 

  • Active DirectoryのWindows認証
  • OpenID

 

利用するプロジェクトでシングルサインオンの設定が行われている場合には、シングルサインオンの仕組みを利用してWebEAを利用できます。

 

注意:

WebEAでWindows認証を利用する場合には、追加の設定が必要です。「WebEAでのWindows認証のためのIISの設定」のページをご覧ください。

 

(参照:WebEAでシングルサインオン(SSO)の利用)

 

 

WebEAで HTTPS (SSL) を利用する

WebEAでHTTPSを利用する場合には、利用するWebサーバ側での設定となり、このヘルプの範囲外となります。

 

利用するWebサーバで、HTTPSやSSLに関するドキュメントが提供されている場合があります。 "Apache SSL/TLS Encryption" や "How To Set Up an HTTPS Service in IIS" 等が該当します。

 

 

Proクラウドサーバで HTTPS (SSL)を利用する

ProクラウドサーバでHTTPSやSSLを利用する場合には、Proクラウドサーバ 設定ツールのポートの設定でHTTPSを利用する設定にする必要があります。

 

また、利用する証明書も必要です。自己署名の証明書を利用する場合には、追加の設定が必要です。

 

 

謝辞

WebEAは以下の既存のコンポーネントを利用しています。WebEAを迅速・効率的な実現に大きく貢献した、これらのコンポーネントの作者に感謝いたします。

 

 

参照: