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オブジェクト図はクラス図に非常に深い関係があります。これは、オブジェクト図がある時点でのクラスのインスタンスで構成されるからです。また、実行時の振る舞いをモデリングすると言う意味ではコンポジット構造図とも似ています。
これらの違いは、オブジェクト図が静的なクラス図の具体的な例であるのに対し、コンポジット構造図は実行時の構造を反映しているものであるという点です。オブジェクト図ではインスタンス化されたクラスの多重度や役割を表現できます。
複数の異なる場合をオブジェクト図で表現することにより、複雑なクラス図を理解することができるようになります。また、オブジェクト図はコミュニケーション図の一種でもあります。それぞれの関係にシーケンスイベントを付加することで、オブジェクト間の関係をモデリングできます。
下の図は2つのクラスが単純に接続されている状態を示しています。
上のクラス図のクラスが下のオブジェクト図のように、インスタンス化された場合を示しています。ここではComputerの2つのインスタンスがあり、1つのRepositoryクラスのインスタンスと関係があることがわかります。このように、実際のオブジェクトとして表現することで、クラス間の関係を効果的に考えることができるようになります。