トラブルシューティング

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トラブルシューティング

WebEAを利用中に発生する可能性がある問題について、その問題と対処方法を紹介します。

 

 

WebEAの設定の確認

初期設定が完了したら、以下の手順で問題がないかどうか確認してください。

#

操作方法

1

Webサーバが動作しているマシンでWebブラウザを起動し、WebEAのログインページが表示できるかどうか確認してください。

http://localhost/webea/login.php

この方法で接続できない場合には、Webサーバがインストールされていないか、正しく動作していないか、WebEAのファイルが適切に配置されていません。

(参照:インストールと設定)

2

次に、Webサーバが動作するマシン以外のマシンでWebブラウザを起動し、WebEAのログインページが表示できるかどうか確認してください。

http://<サーバ名>/webea/login.php

この方法で接続できない場合には、サーバの名前解決に失敗しているか、あるいはサーバのファイヤウォールなどで通信が到達していない状況です。

3

WebEAからモデルの内容を参照する前に、Webサーバが動作しているマシンでEnterprise Architectから該当のクラウドサーバに直接接続できるかどうかを確認します。

この方法が成功しない場合には、クラウドサーバの設定が適切に行われていません。

(参照:トラブルシューティングEnterprise Architectからクラウドサーバに接続)

4

webea_config.ini fileに、接続できるかどうかを確認するための最低限の設定を追加します。以下の例で、 "sscs_db_alias" の部分にはクラウドサーバの設定で表示される別名を指定してください。

 

sscs_protocol = "<Protocol>"

sscs_server = "<Server Name or IP address>"

sscs_port = "<Port>"

sscs_db_alias = "<Model Name>"

auth_code = "" ;leave this empty

 

プロジェクトのセキュリティ機能が有効な場合には、以下の内容を追加します。

login_prompt = "true"

 

HTTPSで通信するためには、以下の内容を追加します。
(別途、証明書などの準備が必要です。)

sscs_use_ssl = "true"

 

HTTPSで通信時に、自己証明の証明書を利用する場合には、以下の内容を追加します。

sscs_enforce_certs = "false"

(参照:WebEAの設定)

5

WebブラウザからWebEAにアクセスし、モデルを表示できるかどうか確認します。この段階でエラーになる場合には、Webブラウザ内にエラーの情報が表示されます。

 

 

WebEAのエラーメッセージ

下記のそれぞれのエラーメッセージは、環境やWebEAのバージョンにより日本語で表示される場合もあります。

項目

説明

サーバが見つからない

Server could not be found on the network!

 

サーバとして指定されたサーバ名(あるいはIPアドレス)が見つからず通信ができない場合です。

 

可能性がある原因:

  • サーバが起動していない
  • ファイヤウォールなどが原因で、WebEAからサーバに通信ができない

接続が拒否される

There was no response from the server, check that Pro Cloud Service is running!

 

サーバからの返信がない状況です。サーバの動作状況を確認してください。

可能性がある原因:

  • Proクラウドサーバがインストールされていない
  • Proクラウドサーバのサービスが起動していない
  • Proクラウドサーバのサービスが動作していない
  • Proクラウドサーバのサービスが指定されたポートで通信できない・ポート番号が間違っている

(参考:接続の制限)

OSLCが有効になっていない

The server port is not configured to support OSLC.

 

OSLCが利用できるように設定されていません。WebEAはクラウドサーバとOSLCで通信しています。そのため、OSLCが利用可能になるようにクラウドサーバ側を設定してください。

クラウドサービス設定ツールで、「OSLC, WebEA, 外部ツール連携を利用する」の設定を有効にしてください。

プロトコルが不明

Protocol and Port mismatch. Check that the correct protocol and port have been configured.

 

可能性がある原因:

  • 設定内容と実際の通信プロトコルが一致していません。例えば、'sscs_use_ssl'がtrueに設定されているにもかかわらず、HTTPで通信しようとしている場合に発生します。

接続がタイムアウトする

Request Error: Connection timed out after 5001 milliseconds.

 

可能性がある原因:

  • Proクラウドサーバの設定が不適切です。設定されたサーバやポートに接続できません。
  • Apache/PHPのWebサーバがプロキシサーバを利用するようになっていて、Proクラウドサーバのマシンから到達できません。あるいは、プロキシサーバの設定により正常に通信ができません。

接続に失敗する

Request Error: Failed to connect to xxx.xxx.xxx.xxx port yy: Connection refused.

 

可能性がある原因:

  • webea_config.iniファイル内の 'sscs_port ='オプションの内容が誤っている可能性があります。

注意:

IISを利用している場合には、IISで定義しているProクラウドサーバのポートと一致しているかどうか確認してください。

選択されたプロジェクトが提議されていない

The selected model is not defined in the Pro Cloud Server.

 

可能性がある原因:

  • webea_config.ini ファイル内の'sscs_db_alias'の設定が正しく設定されていません。正しい値に修正してください。
  • SSProCloud.configファイルでDEFAULT_MODELが定義されています。この行を SSProCloud.configファイルから削除することをお勧めします。

(参考:プロジェクトの追加 - OLEDB/ODBC)

プロジェクトが利用できる設定になっていない

The selected model is shutdown.

 

可能性がある原因:

  • プロジェクトの設定で、接続を有効に設定していない

 

設定ツールで、対象のプロジェクトの接続設定を「有効」にしてください。

(参考:アプリケーションの設定ツール)

暗号化された接続が必要

A secure connection is required for the selected model.

 

このメッセージは、 'Require a secure and authenticated connection' の設定が有効になっている場合に発生します。

 

この設定が有効になっている場合には、 HTTPS プロトコルでの接続が必須です。また、利用するポートで 'Require SSL' の設定を有効にし、'Authentication' の設定が 'Model' あるいは 'Global' である必要があります。

(参考:プロジェクトの設定ポートの設定)

SSLのエラー

Error: SSL certificate problem: unable to get local issuer certificate

 

SSLが有効になっていない環境で、HTTPSで接続しようとしていることを示しています。

 

可能性がある原因:

  • webea_config.iniファイルでsscs_use_ssl = "true"となっています。この設定を変更するか、SSLが利用できるように適切に設定してください。

(参考:HTTPS (SSL)の利用)

自己証明書のエラー

Request Error: SSL certificate problem: self signed certificate

 

このエラーは、HTTPSで利用する証明書の署名が自分自身になっていることを示します。一方で、WebEAの設定では自己証明書を利用する設定になっていません。

 

可能性がある原因:

  • 適切な証明書を利用するか、あるいはwebea_config.iniファイルでsscs_enforce_certs = "false"の設定を追加します。

暗号化されたセッションクッキーを参照できない

Unable to access secure session cookie

 

このエラーは PHP が暗号化されたセッションクッキーのみを利用するように設定されている場合に発生します。 (session.cookie_secure = true)

 

WebEAのURLが正しいかどうか確認してください。また、HTTPSで参照するようにしてください。

モデルが指定されていない

このエラーは WebEA がPHPのセッション変数の読み書きができない場合に発生します。

 

PHPの設定を確認し、セッション変数に対応しているかどうか確認してください。

ユーザーの認証IDがない

40x - Missing User Authentication Identifier

 

ユーザーの認証に失敗しています。

 

可能性がある原因:

  • ユーザーの認証情報に誤りがある
  • WebEAとProクラウドサーバのバージョンが一致していない

ログイン情報が提供されていない

400 - User Security is enabled, however no credentials were provided.

 

可能性がある原因:

  • プロジェクトのセキュリティ機能が有効になっていますが、ログイン情報を入力するか、あるいは既定の値を利用するかの設定が行われていません。

 

webea_config.iniファイルに次の設定が含まれているかどうか確認してください。

login_prompt = "true"

あるいは、以下のすべての設定が必要です。

login_prompt = "false"

sscs_model_user = "<user id>"

sscs_model_pwd = "<password>"

ログインに関する指定が誤っている

The specified login details were not valid for the current model!

 

可能性がある原因:

  • 指定されたログインIDとパスワードを利用して、モデルにログインできません。設定ファイルに記載した、ログインIDとパスワードの内容がモデル内の情報と一致しているかどうか確認してください。

(参考:ユーザーセキュリティ(アクセス権))

ライセンス不足

以下のいずれかのメッセージ:

  • Pro Cloud Server denied user login: WebEA user Limit Reached
  • Pro Cloud Server denied user login: Prolaborate user Limit Reached
  • Pro Cloud Server denied user login: 3rd Party user Limit Reached

 

Proクラウドサーバをトークンで利用している場合には、利用していないトークンがない場合にはWebEAを利用できません。この場合には、状況に応じて上記のいずれかのメッセージが表示されます。

 

可能性がある原因:

  • 購入したトークンの数以上の利用者がいる
  • 以前にログインしたユーザーがログアウトせずにセッションを終了してから一定時間内で、まだ使用状態にいなっているためトークンが不足している
  • 1名が複数のWebブラウザでWebEAを利用し、1名で複数のトークンを利用しているためトークンが不足している

 

注意: ログインしたユーザーが使用したトークンは、ログアウトするか最終使用から30分経過するまでは使用中と見なされます。

トークンでWebEAを利用している場合には、終了時は必ずログアウトを実行し、必要以上にトークンを使用状態にしないようにすることをお勧めします。

アクセスコードの誤り

The entered access code is incorrect!

 

可能性がある原因:

  • webea_config.ini ファイルで、WebEAの利用にアクセスコードが必要となる設定になっていて、入力された内容が一致していない

 

正しいアクセスコードが不明の場合、webea_config.ini ファイルの "auth_code" の設定を確認してください。

(参考:WebEAの設定)

モデルルートの読み込みに失敗した

Problem reading the model root.

 

可能性がある原因:

  • 通信ポートとして指定したポートが、Proクラウドサーバ用のポートではない
  • WebEAの設定がProクラウドサーバの設定になっていない

(参考:データベースにプロジェクトを設定)

項目の選択時に反応がない

WebEAの最初のページで項目を選択後、動作しなくなる(タイムアウトする)

 

可能性がある原因:

  • WebブラウザでJavaScriptが有効になっていない
  • WebサーバでcURL PHP モジュール/拡張がインストールされていないか、有効になっていない
  • WebサーバのPHPのバージョンが適切でない (5.0以上が必要です)

予期されていないレスポンスが返ってきた

An unexpected response was received, check the cloud service configuration!

 

このエラーは、最初に表示されるページからログインをする場合に表示される可能性があります。クラウドサーバから戻ってきた内容のXMLデータが適切ではない場合にこのエラーになります。

クラウドサーバの名前とポートが適切に指定されているか、WebEAの設定を見直してください。

ダイアグラムの画像が表示されない

Diagram image not found.

 

このエラーは、対象となるプロジェクトにてダイアグラムの画像を生成する設定になっていないか、設定を変更後にダイアグラムの画像を作成していないことが原因です。

 

可能性がある原因:

  • Enterprise Architectのプロジェクトの設定で、「ダイアグラムの保存時に画像マップを自動的に生成」のオプションが有効になっていない
  • Enterprise Architectでダイアグラムを作成後、一度も保存していない
  • 古いバージョンのEnterprise Architectで作成されたプロジェクトである

Enterprise Architectのプロジェクトの設定で、「ダイアグラムの保存時に画像マップを自動的に生成」のオプションを有効にした後に、「生成」ボタンを押してデータを生成してください。

別の可能性として、ワーカープロセスを利用している場合、ワーカープロセスが動作しているかどうかを確認してください。

(参考:ワーカープロセスインストールと設定)

対象のプロジェクトで、Proクラウドサーバの機能が有効になっていない

The selected database does not have Pro Features enabled.

 

このエラーは、通常は対象のプロジェクトでWebEAの機能が利用できない設定になっていることが原因です。

 

可能性がある原因:

  • Proクラウドサーバの設定で、対象のプロジェクトの設定に対して「OSLC, WebEA, 外部ツール連携を利用する」のチェックボックスにチェックが入っていない
  • Proクラウドサーバのライセンスの有効期間が終了し、ライセンスが無効となり無料版として動作している
  • 入力されたライセンスが無効で、無料版として動作している

 

Proクラウドサーバの設定で、対象のプロジェクトの設定に対して「OSLC, WebEA, 外部ツール連携を利用する」のチェックボックスにチェックを入れてください。

(参考:プロジェクトの設定)

リソースが見つからない

404 - Resource with identifier '{XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX}' could not be found

 

これは、指定されたGUIDに対応する項目が、対象のプロジェクト内に存在しないことを示しています。

 

可能性がある原因:

  • GUIDが間違っているか、対象のGUIDの項目が削除された

 

GUIDの対象が要素の場合には、その上位のパッケージを表示し、要素が存在するかどうか確認してください。

ダイアグラム内の要素に対してこのエラーが表示される場合には、ダイアグラムの画像を再生成(更新)すると該当の要素が画像から消えます。

バージョンの不一致

Warning - WebEA / OSLC Version mismatch

 

Proクラウドサーバのインストーラには、OSLCのコンポーネントとWebEAのコンポーネント(phpファイル群)が含まれています。これらを組み合わせて利用することを前提としていますが、他方が古いないしは新しいバージョンで提供されたものの場合、このエラーが発生し正しく動作しない場合があります。

 

可能性がある原因:

  • 新しいバージョンのProクラウドサーバをインストールしたが、WebEAのファイルをWebサーバ側にコピーしていない

 

新しいバージョンのProクラウドサーバをインストールした際には、WebEAのファイルをWebサーバ側に更新するようにしてください。

(参考:Proクラウドサーバのインストール)

ログイン画面が表示されない

以下の条件の場合には、ログイン画面は表示されません。

  • webea_config.ini で sscs_model_user が定義されている
  • プロジェクトのオプション 'Windows/OpenID ユーザーのみログイン可能' が有効になっている

(参考:シングルサインオンのオプション)

PHPセッションの開始に失敗した

Error: Failed to start PHP session

 

WebEAはPHPセッションを使用しています。このエラーは、PHPがセッション'save_path'に書き込めないことを示しています。これは、パスが存在しないか、PHPを実行しているユーザーにそのフォルダへの書き込み権限がないことが原因です。

 

このエラーメッセージには、保存パスの場所、そのパスが書き込み可能かどうか、PHPを実行しているユーザー名/IDに関する情報も含まれています。そのフォルダが存在し、PHP ユーザーに書き込み権限があることを確認します。必要に応じて、php.iniファイルでsession.save_pathの設定を変更できます。変更後はWebサーバーを再起動してください。

 

 

ページ表示時の問題

項目

説明

ダイアグラム内の要素をクリックしても反応がない

ダイアグラム内の要素をクリックしても何も起きない。

 

可能性がある原因:

  • 要素のプロパティがミニプロパティビューの表示されているが、ブラウザの横幅の関係でミニプロパティが画面に表示されていない
    (横幅が800px以上必要です。)

 

WebEAの右上のメニューボタンから、ミニプロパティ機能を無効にすることで解決します。

ページの内容が正しく読み込まれない

WebEAを更新後に、利用者の表示が乱れる場合があります。

 

可能性がある原因:

  • 利用者のWebブラウザでファイルをキャッシュしていて、古いファイルを利用している場合があります。

 

ブラウザの履歴を削除するか、強制的にキャッシュを破棄して再読込する(例えばCtrl+F5キー)ことで改善できる場合があります。

Internet Explorerで表示がおかしい

InternetExplorerで、特にログインページが正しく表示されない場合があります。一例として、モデルの選択一覧の横に表示されるチェックボックスが四角形で表示されないなどの問題があります。

 

また、ログインをしようとすると、対象のモデルが選択されていないというエラーが表示される場合もあります。

 

可能性がある原因:

  • 「互換表示設定」が有効になっているとこのような問題が起きます。「互換表示設定」を利用しないように設定してください。