事例紹介:株式会社エルザ様 後編
インタビュー
この設計に携わった株式会社エルザ 笹本代表取締役にお話を伺いました。
★Enterprise Architectについて
1. Enterprise Architectを利用して作成したUMLモデルについて可能であれば以下の点について教えてください。
1.
- EAPファイルの総数
計10ファイル(取引ごと)※取引:国内外の旅行やパッケージ旅行、宿泊先情報などの旅行に関する情報のカテゴリ
- 要素などの数
クラスが各100個〜150個
- 利用したダイアグラムの種類・順序など
クラス図のみ
2. Enterprise Architectの機能のうち、実際の設計開発において便利であった機能とその理由・活用法を教えてください。
2. 機能ではありませんが、Enterprise Architectのデータベースが、MDB形式(Microsft Accessのデータベース形式)であることが一番大きいと思います。
- MDB形式
SQL文にて簡単に直接モデルから情報を取得することができました。
- 別名
実際にXMLで使用する情報(英字)を格納することができました。
3. Enterprise Architectを実際にご利用になって、不満である点や実際の設計開発において困った点を教えてください。
3.見た目の補正と情報のリアルタイム性です。
- 見た目
クラスにたくさんの接続があり、その見た目を補正するのに苦労しました。自動レイアウトですと紙一枚に出力できないのが難点です。
- 情報のリアルタイム性
EAのデータベースを直接参照しましたが、情報がリアルタイムで更新されない項目があり困りました。
(弊社補足:動作高速化のための対策になりますので、データベースにアクセスする場合はこの点にご留意いただく必要があります。)
4. Enterprise Architectの機能のうち、他のツールより秀でているとお考えの点がありましたら、教えてください。
4. 以前使用していたツールに比べ操作レスポンスが良い。また、価格が安い。
5. Enterprise Architectの今後の活用方法・活用計画について教えてください。
5. UN/CEFACT に対応するためにEnterprise Architectを使用します。モデルの情報をUN/CEFACTで既定されているフォーマットに出力することが目的です。
★弊社コメント
Enterprise Architectの機能はほとんど使用せずに、データベースから直接情報を取得するというある意味特殊な事例になりますが、Enterprise Architectの特徴を最大限に生かし、そのことにより少人数かつ効率的に設計を進めることができたということで、弊社にとってもとても喜ばしい事例となりました。実際に、モデルを生かしてさまざまな用途に利用したいと思ったときに、情報が公開されているということは大きなメリットになると思います。
笹本様、お忙しい中ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。