ステートマシン図を利用した状態遷移設計に関する情報
Enterprise Architectを組込み機器のソフトウェア設計開発に利用されているお客様に好評なのが、ステートマシン図に関するさまざまな機能です。このページでは、Enterprise Architectを利用するとできることについてまとめてご紹介します。
概要
ツールを利用した状態遷移設計の概要を動画で説明しています。(11分42秒・音声あり)
主な機能は以下の通りです。
- ステートマシン図でのモデリング
- ステートマシン図と状態遷移表の相互連携
- ステートマシン図のシミュレーション
- ステートマシン図から状態遷移パス抽出
- ステートマシン図からソースコード生成
- ステートマシン図からドキュメントの生成
なお、上記3番は「コーポレート版」以上のエディションで、5番は「ユニファイド版」「アルティメット版」の各エディションで利用可能です。それ以外の項目については、Enterprise Architectの全てのエディションで利用できます。エディションについての詳細はこちらをご覧ください。
このページで説明している内容を含めて、状態遷移設計についてまとめたPDFドキュメント「ステートマシン図の整合性確保 マニュアル」もご覧ください。
1.ステートマシン図でのモデリング
Enterprise ArchitectはUML2.5に対応したモデリングツールです。Enterprise Architectの特徴でもある「クイックリンク」の機能などを活用することで、効率的にステートマシン図の作成ができます。
ステートマシン図内の状態は、階層的に(入れ子で)表現できます。親状態の上に子状態を乗せて表現する方法だけでなく、親状態の中の詳細な状態遷移を別のステートマシン図内に記載できます。
2.ステートマシン図と状態遷移表の相互連携
Enterprise Architectで作成したステートマシン図は、簡単に状態遷移表の形式で表現できます。この機能により、ステートマシン図で概要を表現・把握し、ステートマシン図を利用して抜け・漏れがないかどうか確認し、厳密性を確保できます。
ステートマシン図と状態遷移表の相互連携についてはこちらのページをご覧ください。
3.ステートマシン図のシミュレーション
Enterprise Architectコーポレート版では、シミュレーション機能を利用することで、設計した結果が正しいかの確認(動作検証)を行うことができます。この手段により、設計品質を確保できます。
PDFドキュメント「ステートマシン図の整合性確保 マニュアル」や「シミュレーション 機能ガイド」もご覧ください。
4.ステートマシン図から状態遷移パス抽出
状態遷移パスを抽出することで、設計した結果が正しいかの確認(動作検証)を行うことができます。この手段により、設計品質を確保できます。詳細は、遷移パス抽出アドインについての説明ページをご覧下さい。
5.ステートマシン図からソースコード生成
「ユニファイド版」「アルティメット版」の各エディションを利用すると、ステートマシン図で定義した振る舞いの内容をソースコードとして出力できます。設計および動作検証したモデルからソースコードを自動生成することで、コーディング時のミスなどによる品質低下も防ぐことができます。
なお、C言語およびC++言語については、既定の出力結果を大幅にカスタマイズし、異なる形式で出力するようにしたカスタマイズのサンプルも公開しています。C言語はこちらのページを、C++言語はこちらのページをご覧ください。
6.ステートマシン図からドキュメントの生成
Enterprise Architectのドキュメント生成の機能を利用して、DOCX形式のドキュメント(仕様書)やHTML形式のドキュメント(Webブラウザで参照可能)を出力できます。ドキュメント生成につきましてはこちらのページをご覧下さい。