ユーザーごとの設定情報
Enterprise Architectは、ユーザーごとの設定情報をファイルやレジストリに保管しています。ここでは、この設定情報の保存に関する情報をお知らせします。
保存する位置・内容
基本的には、レジストリに保存する情報と、ファイルとして保存する情報に分かれます。
なお、Enterprise Architectをアンインストールしてもこれらの情報は削除されずに残ります。Enterprise Architectの新しいバージョン・ビルドに更新する場合には、内部的に古いバージョンやビルドのアンインストールを実行しているため、既存の設定を維持するためにアンインストールでは情報は削除しません。
レジストリ
Enterprise Architectは、起動時・終了時・ユーザーが設定を変更したときなどに、以下の位置のレジストリにさまざまな情報を保管しています。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Sparx Systems
ここに情報がない場合には、初期値で設定されているものとして動作します。この内容を直接書き換えた場合の動作は保証していません。
ファイル
ユーザーが定義した検索条件など、さまざまな情報はファイルとして保存します。このファイルは以下の位置に保存します。
%APPDATA%\Sparx Systems
%APPDATA%はWindowsのマクロで、WindowsのOSのバージョンなどにより「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming」などに展開されます。
また、シミュレーションの実行時などEnterprise Architectの動作時に一時的にファイルを作成する必要がある場合にも、この位置に一時的なファイルを作成する場合があります。
英語版と日本語版・評価版と製品版
Enterprise Architectには英語版と日本語版がありますが、いずれの場合にも上記の同じ位置に情報を格納します。つまり、例えば英語版をインストールしたことのあるマシンに日本語版をインストールした場合には同じ設定情報を参照することになります。既存の設定は削除あるいは上書きしませんので、日本語版の利用・動作に問題が発生する可能性があります。
なお、評価版も同じ位置に情報を作成しますので、評価版を利用した後に製品版を利用する場合には、評価版で設定した内容が残ります。初期設定で製品版を利用する場合には、評価版をアンインストールし、その後に下記の「Enterprise Architect 設定情報の削除ツール」を利用してください。
情報を削除するには
ユーザーごとに設定されているユーザーごとの設定情報を削除する場合には、以下のツールをご利用ください。
Enterprise Architect 設定情報の削除ツール Enterprise Architectのユーザーごとの設定情報を削除するためのツールです。ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、Enterprise Architectが起動していない状態で実行してください。設定情報に何らかの問題がある場合や利用しているライセンスを他のマシンに移行する場合など、すべての設定を削除したい場合のみご利用ください。起動後、削除対象を指定するための2つのチェックボックスの両方を有効にした状態で実行すると保存している情報を完全に削除します。 |
|
![]() |
設定情報の削除ツール EARegClean.zip |
なお、Enterprise Architectのアドインに関する情報は、個人ごとのレジストリ情報(HKEY_CURRENT_USER以下)以外にも、マシン全体のレジストリ情報(HKEY_LOCAL_MACHINE以下)にも保存しています。上記の設定削除ツールを管理者権限なしで実行(ダブルクリックで実行)した場合には、このマシン全体のレジストリ情報の削除には失敗し、メッセージを表示します。
Enterprise Architectの使用を中止する場合や他のマシンに変更する場合には、マシン全体のレジストリ情報の削除は不要です。利用しないアドインがある場合など、アドインの情報も削除したい場合に限り、上記の設定削除ツールを右クリックし「管理者として実行」を選択し、アドインに関する情報も削除してください。